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2014/07/22: STAP まわりの博士号問題

「『論文をネイチャーに通せるようになんとかしてやれよ』と助人に呼ばれただけ」 なら、 「インチキをみぬけなかったのか!」は、せめすぎだと思う。 [1] それよりも、 「早稲田大学インチキ博士号認める」 問題が長期的にはまずい。

博士号は研究者として最低ラインのことはOKですという証明。

自分の学生でないどころか、 他の研究室で一式全部達成したる結果と論文がすでにあって、 それをもっとちゃんとした論文に書きなおす助人に呼ばれただけなら、 偽造データか?なんて疑ってみないでしょ。 副センター長、そんなに暇じゃないよ。 [2]

もちろん管理職としては、まっ黒でしょうけど。

そんなわけで、 理研という組織の問題よりも、 早稲田大学インチキ博士号認める問題の方が長期的には致命症におもう。

http://www.huffingtonpost.jp/kazuo-yamaguchi/waseda-diploma_b_5608273.html?utm_hp_ref=japan

正論ですね。 マスコミは、 (理系の博士号の枠組がまったくわかってないから?)、 こっちをさっぱり取り上げないけれど、 博士号剥奪しないのは、とんでもなくまずいとおもう。

とりあえず、今後、 「早稲田で学位をとった人」と共著とか共同研究とかはありえないよね。 そんなことしたら、その論文や発表が疑われちゃうからね。

早稲田大学自身による自浄なんて期待できないだろうけど、 せめて、 早稲田大学の同窓会のみなさん! 「母校くさりってるぞ!卒業生ぜんぶが疑いの目でみられちゃうじゃないか!」 と言ってあげないの?

(ぼくは国立大卒だから、よくしらないけど) 私立ってのは同窓会を大事にする校風らしいし、 同窓会からの寄付とかも重要なんでしょ? だから、同窓会が言うのがいいとおもうんだな。

一方、理研は… 特別法人問題とSTAP問題の同期とか、 天下り問題とか、 黒い話がいろいろある理研は… とりあえず、だめなものはだめでどうしようもなくて、 どうせ組織自身による自浄なんてできやしないんだから、 もう一度解体 [3] されれば?としかいいようがないんじゃないかねぇ。

追記: 2014/10/07: 早大、小保方氏の博士号を取り消し決定 1年の猶予つき

http://www.asahi.com/articles/ASGB66V27GB6ULBJ01K.html

追記: 2014/08/05: 笹井先生自殺

合掌。

四月ごろの記者会見

http://mainichi.jp/feature/news/20140417mog00m040999000c.html
http://mainichi.jp/feature/news/20140416mog00m040999000c.html
http://mainichi.jp/feature/news/20140416mog00m040998000c.html

Notes

[1]

http://astand.asahi.com/magazine/wrscience/2014042000003.html

ネイチャーの論文には分担が書いてあって、 「実験もした」と書いてあるらしい。 この分野では、そういうふうに論文を書くんだねぇ。

(1) 実験なんてやってないけど、論文に箔をつけるため、そう書いちゃった? (2) 論文のすけっとによばれただけ、という証言は何? どっちかがウソ。

ウソついちゃ、どっちにしてもダメですな…

[2]

たぶん (すでに若山研であげた結果があるけど、論文を通せないので) 特許のために論文を通す助け人として呼ばれた。

予算獲得と論文すけっと名人だったらしい笹井先生は、きっと 「特許切れまで四カ月しないんで、この論文なんとかしてやれよ、ひとつよろしく」 などと上の方から言われたんだろうなぁと想像。

リジェクトされた論文一式は、すでにあって、それのすけっと外人(?)。

とりあえず論文通すだけ通して、あやしげな部分は、 特許が有効になったらゆっくり再実験とかしますよ、 くらいの軽い気持ちだったんだろうか? (そんな気がする)

でも、予想外の大炎上へ向かってしまった…

[3]

戦後、財閥解体で理研グループは解体され、しばらくして、復活した。 つまり二度目なう。

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