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藻岩山 (531m)

小学生の遠足から三浦雄一郎さんの訓練、観光までいろいろと有名、便利な藻岩山。 標高 531m 。 札幌市内で 円山 の次にトライするべき山らしい。 [1]

国土地理院の地図を見てもらえば分かる通り複数の登山道があります。 一番よく使われるのが、 慈啓会口 (慈啓会老人ホームの脇から登る道) です。 その他に、 旭山記念公園や 小林峠、 北の沢、 円山西町(?) から登る道があります。

慈啓会コース

もっともメジャーな登山道とあって、入口には、案内図だけでなく、トイレ、 水飲み場、洗い場などの設備も完備されており、とても快適です。

自家用車の場合は登山道入口脇の駐車場(慈啓会老人ホーム向かい、お寺さん 所有の駐車場みたい?)が使わせていただけるようなので、ありがたく使わせ て頂きます。でも先着20名様くらいで一杯になりますので土日は公共交通機 関(円山駅からバス)か自転車がいいでしょう。

慈啓会コースの標高差は約 440m で、総道のりは約 3 km 程度。 道のほぼ全てがよく整備されていて登りやすい道です。

ただ、頂上直前は少し急な登りが続きます。 「100 m 少しある藻岩頂上ドームの山」があり、 そこまでなだらかなアプローチが続いていると思うのが正しい登山道です。

気をつけるべき場所は「馬の背」と「頂上」直前だけだと思います。

「馬の背」直前は少し急なジグザグ4連発ですが、ここは他と比べて狭いのと、 湿っているので滑べりやすい。一応、一番危ないところには手すりがあります けど、下りの時は手すりが切れたあたりが危ない。

「頂上」直前は、少し岩が多い(それまでと比べて)急な登りです。 この辺だけは登山靴でよかったと思うわけですが、 あとは普通のトレッキングシューズでOKぽい、いやむしろそのほうが楽。 底が厚い靴ならなんでもいいとおもいますが、 いわゆるミドルカットのトレイルラニングシューズとかがいいでしょうかね? そうやって道具が増えていくんだなぁ ;-)

頂上の展望台からは、全方位が見渡せる絶景です。

確かに、展望台からの景色は「展望する価値あり」ですが、 見るだけならロープウエイでいけるんですよね。 原始林も、この辺の山ならどれでも似たような植生だし、 登山道からは何もいい景色が見えません。 そんなわけで、家が近所ならいいけど、 「わざわざ」登りにいくほど面白くはないと思った 西区 民でした。 中央区南区 の人、ごめんなさい。

小林峠コース

小林峠 [2] からの道は旭山コースと合流(T字路)し、さらに馬の背で全コースが合流します。 その後は、 慈啓会口 コースと同じです。

なにしろ交通手段が、ほぼ車に限られてしまう小林峠なので、 おそらく全登山道の中で、もっとも人が通らないと予想するのですが、 意外とちゃんと分かる道で、草がもあもわしてるのは稜線付近だけですね。 入口には看板もありますし、びっくりだ。

案内図によると、小林峠口〜馬の背が 3.1 km だそうです。 ただ、小林峠と馬の背の標高がほとんど同じなので、 もちろんアップダウンはありますが、かなり水平に移動しているだけの道です。 一時間で走破できました。

景色は何も見えません。この辺の山の、いつもの感じの風景です。ときおり見 える藻岩の形と地図から現在地を推定することになりますが、まぁ道なりなの で大丈夫。

なお、小林峠に降りる場合は、西へ、つまり太陽に向かうことになります。 だんだん車の音が大きくなってくれば正しいです。 最後のあたり、峠の横にある山を迂回するあたりまでくれば下に道路が見下ろ るようになります。そこまでくれば、もう少しです。

小林峠コースの登山口ってどこ?

車で峠を攻める人たちだらけの、この峠(嘘)。 いったいどこに登山口があるんだ?と思っていましたが… ちゃんと案内図がありました(orz)。 車の運転をしてると気がつかないだけなんですね。

さて、もう一つの問題は、 国土地理院の地図には登山口が2つあるように見えることです。 峠をはさんで、西区側と南区側にあります。

ただ、地図では両方いけそうなのですが、実際に現地に行ってみると、 「南区側の道は私有地なので×」と書いてあります。 というわけで西区側が正式な登山口です。

ここは峠の手前 50m くらいのところになります。 目印は、山側のガードレールが切れているところです。

ここに車は止められないでしょう(それとも先着一名様?) 峠の石碑の少し向うに数台止められるので、そこに止めて戻るのでしょうか?

もしくは、ばんけいバスで「コバワールド(ゴルフ&スキー場)」で降り、 登山口まで歩くことになります。少しあります。 なお、このバスは一日四本走っています(朝方2本、夕方2本)。

疲れた時はバスで発寒南に行けるという点が、エスケープルートとして心強い かぎりです。

円山西町コース

世間では、なんと言われているのか分かりません。 そして、たぶん一番長く [3] つらいコースです。 登山訓練にもってこいか?

なぜ、この登山口(が個人的に燃え)なのかというと、

西区→藻岩山→小林峠→ばんけい→三角山(小別沢口)→三角山(山の手)
という縦走路(一周すると約 8 時間)を考えると、 どうせ UP/DOWN している一般道を通って主登山口に取り付かなくても、 円山西町から素直に登れるんだから、それでいいじゃないか! という発想によります。

実際やってみると、人とすれ違わないわけですよ。 そして、かなりつらいので訓練にはなるけど… まぁこれじゃ本にも出てこないわけだと。

非常に分かりにくい場所にありますが、国土地理院の地図の通りです。 入口は鎖が張ってあって「車ダメ」という雰囲気のみ。 標識も何もないですが、裏登山口は、どこでもそんなものです。 地図の通りに突っ込めば問題ありません。

登山口が、 すでに標高 200m 強(この辺の人たちは円山の頂上に住んでる状態なわけですね)。 それなのに標高 330m くらいの「馬の背」まで 2500 m くらい道があります( 標高差の積算はカシミール3Dでどうぞ)。 UP/DOWN を繰り返しながら、やがて藻岩山の稜線上に出ます。 それまで展望は無しです。

小林峠との分岐点を通り過ぎて、 もうしばらく UP/DOWN を繰り返すと「馬の背」です。 ここで 慈啓会口 と合流します(ここから先は 慈啓会口 と同じです。「馬の背〜頂上」の説明は、 慈啓会口 の説明を参照)。

基本的に、稜線に出るまでは北向きの地形なので、雨の後、二日くらいでは全 然乾きません。さすがに5、6日、晴れが続くと良い登山道になりますが、 慈啓会口 より難易度は高いと言えるので「登り」に使うべき道と言えるでしょう。

Notes

[1]

いや、二番目は標高からいって 三角山 じゃないのか?と思うけれど、交通の便を考えると、 ここが推奨の二番目ですかね?

まぁ 三角山 は駐車場狭いし、ロープウエイで逃げる(w)とかできないしねぇ。 いいの、三角山 は西区民の心の友だから:)

[2]

札幌市民以外向けの説明: さっぽろオリンピックの時に、 南区の真駒内会場と、西側の(現)手稲オリンピア会場があったので、 直行する道を作ったらしいです。 そのため、通称オリンピック道路と呼ばれている。 その峠が小林峠。あのへんの地主が小林さんだからみたいですよ?

[3]

いや、距離だけなら、小林峠からの登山道が一番長いです。 ただ、そもそも小林峠口というのが特殊すぎでして… あそこまで、どうやって行くのか?と。

このコースは、 市街地から「一番長い」コースじゃないか?という意味に取って下さいませ。

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