[HOME] [github] [twitter] [blog] [fml4] [fml8] [北海道] Powered by NetBSD and [nuinui.net] .

ケーススタディ: オフィス (1)

会社などでは、 共通の設定をオフィスの全メーリングリストに適用したい需要があります。 そういった想定でのカスタマイズ例です。

以下の設定を /usr/local/etc/fml/site_default_config.cf に書き、 全MLに反映させてください。 このファイルに設定を書けば、 今あるMLも今後作るすべてのMLも同じ仕様になります。

ヘッダ関連では、まず「Subject: にタグをつけない」 [1] ことにしました。

article_header_rewrite_rules	-=	rewrite_article_subject_tag
この例は「ヘッダ書換えのルール」から「タグをつける」命令を抜く設定です。

そして「X-ML-Name: 部分の mlname にオフィス名をつける(prepend する)」 つまり mlname から office#mlname へ変更するようにします。

outgoing_mail_header_x_ml_name          =       office#$ml_name

仕事用ですから、記事は「誰でも投稿可能」としましょう。

article_post_restrictions		=	permit_anyone
この例では root さんからのシステムメールなども許していることに注意してください (root など特別なシステムアカウントからのメールを弾きたい場合は reject_system_accounts permit_anyone を追加してください)。

そして「社内用途のMLなのでフィルタの多くは不要」です。 正確には「フィルタを使うと問題だらけ」になります;)

use_article_filter                     =        no
として、全てのフィルタを切ってしまうのが良いでしょう。 個別にフィルタを抑制するには、次のように個別に no を設定してください。
use_article_body_filter			=	no
use_article_non_mime_filter		=	no
use_article_mime_component_filter	=	no
use_article_text_plain_filter		=	no

記事のスプールを考えます。 仕事のメールは数が多いので、 長期的な展望をふまえるなら、 数万通単位で記事を保存するという仮定が必要です。 よって、記事のスプールは subdir 形式としました。

spool_type			=	subdir

なお、コマンドメールは使えなくしておきます。

use_command_mail_function	=	no
コマンドメールそのものを禁止するには、 aliases から該当するエントリを省くことが確実ですが、 MLを作成するたびに、 aliases から削除することはミス操作を誘い易いでしょう。 また、CGI 操作の場合、 CGI 操作者が aliases の細かな操作をするのは難しいです。 そこで、 まんがいち、 コマンドメールを受け取ったとしても、 「コマンドメール用のプログラムが起動して即座に終了する」 設定にしています。

Notes

[1]

なお、この設定はデフォルトの site_default_config.cf に仕込まれています。 つまり fml8 のデフォルトです。

[HOME] [github] [twitter] [blog] [fml4] [fml8] [北海道] Powered by NetBSD and [nuinui.net] .
Copyright (C) 1993-2022 Ken'ichi Fukamachi mail:< fukachan at fml.org >