今年は本当にいろいろな人が逝く。 ついに円楽師匠(5代目円楽)も逝った。
そういえば、円楽師匠の師匠は6代目円生いわゆる「柏木の師匠」だ。 小三次師匠が 「柏木の師匠は、どっかからか来た柏木の人ですが、 あたしゃ柏木の生まれなんで、御存命中は、なんとなく不満でしたね」 という噺のマクラを思い出す(「宿屋の冨」)。
なお、 (結果論だが)円楽師匠最後の高座は人情落語の名作「芝浜」だったのだそうだ。
子どもの頃から、円楽全集(テープ)で何度も「芝浜」を聞いている。 本人なっとくいかない出来だったとはいえ、 最後が「芝浜」だったというエピソードは、なんとなくほっとする。
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