敷地内の道はロードヒーティングのため普段と同じだが、 庭のほうはというと、 茶色かかった黄色に枯れた芝生の上にゴマ塩の塩のように雪が散らかっており、 そこはかとなく哀れだ。
一般道は洋菓子の上に薄く透明な砂糖の層をまぶしたかのような雪の具合で、 いかにもすべりそう。もっともよく晴れた日なので日のあたる場所であれば夜 までには融けているだろう。夕方、車を使うので融けてしまっているとありが たい。
あぶなげな道を一歩一歩しっかり踏みしめながらゆうるりと進む。 仕事が溜っているのでどうしてもいかないといけない。
さく、さく、さく...
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