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1 イントロダクション

1.1	はじめに

fml はメーリングリスト(以下 ML)を作るためのパッケージです。perl を使っ
て書かれています。fml は、配送とコマンドメールを処理するプログラムを中
核に、多くのプログラムから構成されます。

fml のセットアップやカスタマイズは makefml というプログラムにより、メ
ニューで対話的に行うこともできます。fml 4.0 からは CGI から makefml 
の代表的な機能(登録、削除、メニューによる ML のカスタマイズ)を使う仕組
みもあります。

fml 4.0 の(目に見える)主な新機能は CGI インターフェイス、データベース
アクセス(リレーショナルデータベース、LDAP)などです。
見えない変化としては初期化コードなどです。


fml のデザインの根幹をなす思想は
『趣味やコンピュータ環境は人それぞれであり、それを尊重すること』です。
そのため、様々なカスタマイズをする自由度があります。

デフォルトの ML の場合、運用の仕方は 

	ML サーバのホスト上で、fml の管理者が makefml コマンドを使い
	登録や削除、そして細かなカスタマイズ等を行う

ことが期待されています。別の運用スタイル(自動登録、モデレータ、メール
マガジン型)もいろいろと用意されています。


1.2	fml を動かすことのできる環境

UNIX の場合は、最近の UNIX 系 OS であれば動くでしょう。できるだけイン
ストーラが自動判定してなんとかするようになっています。ちなみに、ターゲッ
トの OS は NetBSD (4.4BSD)です。

WINDOWS 2000/NT4 上でも動きます。注意点については INSTALL_on_NT4 を参
照して下さい。操作方法の大筋は UNIX 版と同様です。詳しくは INSTALL を
参照して下さい。

* 開発環境

   postfix release-20010228 + perl 5.00503 on NetBSD/i386 1.5.1

* テスト環境: fml.org の実運用テスト環境は

   postfix release-20010228 (+IPv6) + perl 5.00503 on NetBSD/sparc 1.5.1

さらに配送系は複数のMTAを使った並列配送実験をしています(通称 MTA みく
じです ^^;)。(最近は一旦2つに減っていますが、そのうち増えるかも:)

   qmail 1.03
   postfix release-20010228


1.3	インストールについて

fml のインストールとメールサーバの設定作業について詳しくは 
INSTALL という名のファイルを読んで下さい。

INSTALL はインストールの手続き全般について述べています。
そこでは UNIX 上で sendmail を使っているケースを前提としています。

各オペレーティングシステムごとの注意は

	INSTALL_on_オペレーティングシステム

という名のファイルに、UNIX 上のメールサーバごとの注意は

	INSTALL_with_メールサーバ

という名のファイルにまとめられています。
UNIX 系の OS 上では手順等に特別な違いはありません。

注意: perl 5 でも 5.00404 以降でないとうまく動かないようです(?)

1.4	ソースのダウンロード

[Sources]

最新版のソースコードは以下の anonymous ftp から入手可能です。

ftp://ftp.fml.org/pub/fml/ 

です。このディレクトリ以下には

	release/	正式リリース
	stable/		正式リリースにバグ修正のみをしたシリーズ
	current/	開発版

などのサブディレクトリがあります。それぞれの違いについては例えば
以下の URL を参照して下さい。

http://www.fml.org/fml/download.html 

それぞれのディレクトリにあるファイル名は少しずつ異なります。しかし、基
本的に

	fml-バージョン番号-日付情報を含むスナップショット番号

のようになっています。バージョン番号(4.0、4.0.1 とか 4.0B、4.0C など)
は何かの区切りがついたと思われる時だけ変化します。

お勧めは stable/ にある日付の一番新しいファイルです。


1.5	ドキュメント

ドキュメントは fml のソースを展開すると doc/ の下にあります。プレイン
テキストがそこに展開されます。また、doc/html/ の下にはその HTML 版が用
意されています。

最新版のドキュメントは

http://www.fml.org/ 

からたどれます。最新のネタは ML (後述)かこの URL を見てみて下さい。こ
こにはドキュメント群へのサーチエンジンもあります。知りたい情報がある時
は、まず、このサーチエンジンを使ってみて下さい。


1.6	メーリングリストについて

fml に関する議論、バグレポート、質問、要望などあらゆる:)目的に
fml-help ML (言語は日本語)が用意されています。

	fml-help@ffs.fml.org (日本語)

fml-help MLへの自動登録は fml-help-ctl@ffs.fml.org へ subscribe 
の後に自分の名前をローマ字で続けたフレーズをメールの"本文"(注意: メー
ルの本文)に書いて送って下さい。例えば次のようになります。

	To: fml-help-ctl@ffs.fml.org

	subscribe Anne Shirley

このメールに対し、登録意志確認のメールが届くのでそのメールに返事をする
とMLに登録されます。

注意: 今まで fml-support ML を同じ運用していました。今でも
      fml-support ML は使われています。fml-help との違いは

	fml-help    WWW でログを公開
  	fml-support メンバーのみメールで過去ログを参照可能

という点だけです。どちらも登録されているメンバーのみが投稿・コマンドの
利用ができます。

自分の設定は WWW で公開したくないなどの理由がない限り、
fml-help へ投稿していただければと思います。


バグレポート等では、使用している OS、メールサーバ、fml などの各バージョ
ンについての情報を付記して下さい。チェックして欲しい項目はたとえば 
doc/CHECK_LIST.jp (日本語)を参照して下さい。

その際に、fml のデフォルトからどのような変更をしたら、どう期待と異なっ
ていたかなどを書いてもらうと解答の参考になります。

また、疑問な点について尋ねる前に fml のドキュメントを検索して下さい。
そこに答がある場合もよくあります。http://www.fml.org/fml/ にあるサーチ
エンジンを使い、それらしいキーワードで検索してみて下さい。

作者個人宛のメールは <fml-bugs@ffs.fml.org> に送って下さい。しかし個人
宛にメールがくるとどこかへまぎれたり、忙しくて時間が取れないことがよく
あります。 ML ならわかる人がすぐに答えてくれる可能性もありますから、で
きるだけ fml-help ML宛へ投げてもらえると助かります。"どうしても"内
密な相談とか、DMで聞きたいことは投げてもらっても構いませんが、返事はも
のすごく遅いかもしれません _o_

fml-bugs はあくまでもDMのアドレスです。情報は埋もれ共有されません。
一方 fml-query@ffs.fml.org へ送ると、そのメールは fml-help MLへフォ
ワードされ ML の記事として扱われます。fml-help に参加したくないが、
ML に公開してもよい情報なら是非 fml-query を使って下さい。


○ メーリングリストのログは WWW で見られますか?

http://www.fml.org/mlarchives/ 

fml-help 分は見られます。fml-support はメールでのみ取り寄せできます。


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