[PREVIOUS CHAPTER]
[NEXT CHAPTER]
3 fml 4.0 の機能の概要
---------------------------------------------------------------
基本的な設計方針は以下のように表現できるでしょう。
1. 可能な限りユーザおよび ML 管理者 にとっての自由度をあげる
2. 「明示的な指定があって初めて機能は増やすべきである」
および
「管理者のルーチンワークを少しでも減らす」間の妥協をさがす
---------------------------------------------------------------
[ドキュメント]
[インストール]
○ makefml 対話設定プログラム (CUI)
○ CGI を使った対話設定プログラム (4.0 new)
[一般]
◯ データベースアクセス機能 (4.0 new)
メンバーリストをデータベースで管理する
記事をデータベースに格納する
など…
PostgreSQL
MySQL
LDAP (Leightweight Directory Access Protocol)
○ メッセージの多国語化 (3.0 new)
○ メモリ仕様効率の改善 (3.0 new)
[セキュリティ]
○ 投稿メールのフィルタリング (2.2 new function)
例: 中身のないメールや'unsubscribe'一行だけのメールをはじく
○ フィルタ: Melissaウィルスチェック(2.2.1 new)
○ Message-ID Cache, system account rejection, ... against loop
○ トラフィックモニタ (2.2 new function)
トラフィックを監視してバースト的に送ってくる奴は reject する
e.g. 複雑でない mail bomb 対策
○ MD5 checksum によるループ検出 (3.0 new, optional)
○ FML Advisory
最近の諸問題とそれに関するfmlの設定などについてのアドバイザリィ
e.g. Melissa virus, happy99
[配送関係]
○ 配送用アドレス、コマンド用アドレスごとのアクセス制御
アクセス制御(anyone/members_only/moderator)
[moderator タイプ(I, II, III; II is the default)について]
デフォルトのモデレータはfmlがスプールして配送していいかどうかを
one time password と共にモデレータに判断をゆだねる。
○ まとめ送り (ユーザごとに細かく送り方/時間を設定可能)
○ PGP暗号化 ML
PGP 2
PGP 5 (4.0 new)
○ 配送メールのヘッダフィールドのきめこまかい設定
○ スプールする/しない
標準の ML の記事スプール以外にもアーカイブは設定できます。
○ 自動圧縮(spool -> tar.gz style)
○ 記事の自動 expiration (DISKがない場合)
○ HTML記事作成 (HTML 4.0 FORMAT)
new thread format (2.2.1 new)
○ メール配送は直接SMTPを張る(デフォルト)/sendmailを起動する
応用として配送専用マシンを別にするなどができる。
SMTPを直接張るため自分のマシンで sendmail が走っている必要はありません。
そして SMTP を理解してくれるなら sendmail である必要もないです。
そのためメール配送系のシステムは入れ換えても問題はありません。
○ スタートレック宇宙歴サポート:D
宇宙歴をつけるmh, mh-e user interface つき:-)
○ mead.pl (2.2 new)
エラーメールを解析して自動的にユーザを削除する
○ 様々なMLへの制限 (2.2 new)
fml が受けるメールのサイズの上限
MLのメンバー数の制限
メール一通あたりにかけるコマンド数の上限
メール一通あたりの特定のコマンド数の上限 (例: get コマンド数の上限)
○ $OUTGOING_ADDRESS (2.2.1 new)
fmlが直接SMTPでMTAに投げるのではなく、特定のアドレスに投げる
perlの生存時間を短くする HACK
i486 (メモリ 16M )のような非力なマシンで有効
○ POP3によるML (optional)
例えば 一定時間間隔で POP をかけてMLを動かし
配送はサイトのSMTPサーバにやらせることでMLを実行する裏技。
○ (後ろ向き)In-Reply-To: emulation (2.2.1 new, optional)
○ HTML mail 対策: HTML部分を切落とす (2.2.1 new, optional)
ContentHandler
[コマンド関係]
○ リモート管理
認証方式はアドレス認証/パスワード保存(crypt or MD5)/PGPベースの認証
PGP 2
PGP 5 (4.0 new)
○ 豊富なファイル操作 (まとめ送りや mget, get コマンド等で使われる)
mget と まとめ送りでの User interface は次のようなものが取り
揃えられています。ユーザーごとに設定できます
# lha 系のものはSJISに変換するオプションもあります
PLAINTEXT
UNIX FROM
RFC934
RFC1153
MIME/Multipart
COMPRESSED FORMAT
gzip UNIX FROM file
Lha + Ish
Lha + uuencode
tar + gzip
zip + base64 (2.2 new)
uuencode
○ newsyslog(8); log ファイルのrotation (log -> log.0, log.0 -> log.1 ...)
e.g. $DIR/log, $DIR/members, $DIR/actives
○ コマンドサーバの Listserv(Majordomo) 互換インターフェイス
[登録関係]
○ 自動登録のメンバーリストの扱い方を変更 (3.0 new)
○ 自動的にメンバー登録をする機能 (default: confirmation)
登録への確認/Subject: subscribe/本文に Subscribe/キーワードなし
○ 自動でない場合のsubscribeリクエストに対し confirmation を行う (2.2.1 new)
$MANUAL_REGISTRATION_TYPE = 'confirmation' or 'forward_to_admin'
○ ML を抜ける時の confirmation (2.2 new); optional
○ CHADDR コマンドの confirmation (2.2.1 new); optional
○ confirmd (2.2 new)
一定期間ごとに参加し続けるか?をユーザに尋ねる。返事がないと削除する。
○ USE_MEMBER_NAME (2.2 new)
メンバーのアドレスと名前をセットにして管理する
他
これからMLをはじめる方にはそのまま、MLサーバをカスタマイズして使いたい
とおもっている方には改造のプラットホームとして利用できるかと思います。
#現状のMLサーバに求められる基本機能のコード(の“一例")は一通り揃って
#いると思います。最適解ってわけじゃないけど :-)
また、この類いの「外部のサイトとの通信を行うプログラム」はすべてそうで
すが最新版のソースコードを手に入れて使うべきです。また改造も最新版につ
いてした方がよいとおもいます。
[PREVIOUS CHAPTER]
[NEXT CHAPTER]
Copyright (C) 1993-2001 Ken'ichi Fukamachi
All rights of this page is reserved.
# This Document(html format) is automatically geneareted by fwix.pl.
# fwix (Formatter of WIX Language) is fml document formatter system
# designed to generate plaintext, html, texinfo and nroff from one file.