fml8 は fml4 を一旦忘れて、 一から再設計、再コーディングされたソフトウエアです。 そのため、fml4 と fml8 では直接の対応関係がない機能や変数があります。
また、対応関係があったとしても、一対一対応ではないものも多いです。
以下、いくつかの例をあげます。
「登録されたユーザからのみ投稿が可能」なのは fml4 でも fml8 でもデフォルトの仕様です。 「誰でも投稿可能」に変更したい場合、fml4 (の config.ph ファイル)では
$PERMIT_POST_FROM = "anyone";としていましたが、fml8 (の config.cf)では
article_post_restrictions = reject_system_special_accounts permit_anyone reject 注: fml8 2008/08/17 以降のバージョンでは isolate (SPAM の隔離)が推奨です。 article_post_restrictions = isolate_system_special_accounts permit_anyone isolateとなります。
デフォルトでは「Subjectのタグがない」。 これも fml4 と fml8 で同じ仕様です。 そして、fml4 での
$SUBJECT_TAG_TYPE = '[:]';は fml8 の
article_header_rewrite_rules += rewrite_article_subject_tag article_subject_tag = [$ml_name:%05d]に相当しています。
「members コマンドなどが使えない」これは fml8 ではデフォルトです。 fml4 の以下のコマンドに対応するものは不要です。
&DENY_PROCEDURE('member'); &DENY_PROCEDURE('active'); &DENY_PROCEDURE('members'); &DENY_PROCEDURE('actives'); &DENY_PROCEDURE('status'); &DENY_PROCEDURE('stat');
fml4 以前および fml4 非推奨設定の状態では「フィルタは使わない」 ようになっています。 しかし、fml8 では「フィルタを使う」がデフォルトです。
そのため、場合によっては /usr/local/etc/fml/site_default_config.cf で 一度「デフォルトでは使わない」に設定を変更し、 その上で、 あらためて以下の例外ルールを適用する必要があります。
fml4 と異なり、 subscribe, chaddr, unsubscribe は confirmation が必須となっています。 現状、confirmation を抑制することは出来ません。
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