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7 makefml のメニューで ML の基本的な設定変更をする


メニュー形式で基本的な設定の変更ができます。

   /usr/local/fml/makefml config ML名

例:   /usr/local/fml/makefml config elena

適当に答えて設定してみて下さい。makefml の終了時に cf と config.ph が
新しい設定で再生成されます。ここでは設定の概要について説明します。
(cf や config.ph については 9.0)

ちなみに3.0B#3以降では日本語表示が可能になりました。デフォルトでは英
語です。これはCGI化の副産物です:)

とりあえず環境変数MAKEFML_LANGで指定するとその文字コードで表示をします。
日本語訳がまだない部分は英語のままです。"jis" or "sjis" or "euc" から
選んで下さい。でもeucで表示させるのが一番無難です。

使っているshellの設定にしこんでおくには例えばこんな感じの設定を付け加
えておきます。

設定例: bourne shell系(sh, bash, ..)

~/.profile ~/.bash_profile (?)

  MAKEFML_LANG=euc; export MAKEFML_LANG

csh系(csh, tcsh, ... ): 

~/.cshrc ~/.tcshrc
  setenv MAKEFML_LANG euc


7.1	TOP メニュー

日本語表示は可能ですが、とりあえず英語版の説明ですすめます。
日本語表示メニューの方はなんとなくいいたいことが分かるでしょう:)

   === TOP MENU ===

   Mailing List Addresses
        FOR POST          elena@baycity.asia
        FOR COMMAND       elena-ctl@baycity.asia
   _______________________

   0    END		
   1    POLICY OF ACCESS (WHO CAN POST AND USE COMMANDS)

        [POST]
          PERMIT_POST_FROM                 moderator
          WHEN POST FROM NOT MEMBER        reject

        [COMMAND]                          
          PERMIT_COMMAND_FROM              members_only
          WHEN COMMAND FROM NOT MEMBER     reject

   2    REGISTRATION METHOD TYPE

        AUTO_REGISTRATION_TYPE             confirmation
        UNSUBSCRIBE_AUTH_TYPE              address

   3    SETTINGS AROUND COMMANDS
              address for command          elena-ctl@baycity.asia

   4    ML REMOTE ADMINISTRATION              
                     PERMIT ?              NO
                     AUTH_TYPE             crypt

   5    HEADER_CONFIG
        SUBJECT_TAG_TYPE                   
        REWRITE_TO                         To: is original (pass through)

   6    OPTION                             

   7    SECURITY & FILTERING                
   ************************************************************

   Which section? (0-7) [0] 

これがTOPメニューです。数字は選択(0 の END はその階層を抜けること)、
y/n と聞かれる場合は y(yes) か n(no) を入れて下さい。数字を選択し打込
むと下の階層に進み、同様の画面が出ます。

単語の意味は次のようなものです(なお、以下の日本語部分はここでの説明用
のもので、実際の画面には表示されません)。

○ サマリー

   Mailing List Addresses 
        FOR POST           ML への投稿用のアドレス
        FOR COMMAND       コマンド用のアドレス	

○ アクセス制御	(=> Section 7.2)

   1    POLICY OF ACCESS (WHO CAN POST AND USE COMMANDS)

FML 2.1 以降では投稿とコマンドそれぞれについて以下の項目が設定できます。

	・誰からの投稿を許すか?
		だれでもOK			anyone
		登録されているメンバーだけ	members_only
		モデレータだけ			moderator

	・もし登録されているメンバー以外から来た場合にはどうするか?
		拒否				reject
		自動登録			auto_subscribe
		無視(管理者へ報告だけする)	ignore

デフォルトはいずれも

	メンバーのみ(members_only) 投稿/コマンドの使用 が可能
	もしメンバー以外から来たら拒否(reject)

です。自動登録は"投稿がメンバーだけ"(members_only)のままauto_subscribe 
に設定して下さい。『もしメンバー以外からメールが来たら自動登録処理ルー
チン』へいって登録処理が行なわれます。

* 手動での登録の場合

デフォルトです。subscribe というリクエストには確認のメールがユーザに
送られます(自動登録の confirmation と同じ(後述))。参加の意志確認がとれ
たら管理者に「参加希望者がいる」旨が連絡されます。管理者はその後手動で
登録するなり、管理者コマンドを使うなりします。リモートで管理者コマンド
を使うには明示的にその機能を有効にする必要があります。
=> 7.5

* 自動登録の例(コマンド用のアドレスへメールを送ると自動登録モード):
   [COMMAND]

   3    PERMIT_COMMAND_FROM                members_only
   4    WHEN_COMMAND_FROM_NOT_MEMBER       auto_subscribe

つまり 2.1 以降では「投稿用のアドレスは拒否、コマンド用のアドレスで自
動登録」のような非対称な設定も「両方のアドレスで自動登録」のような設定
も可能です。


○ 自動登録の方式について (=> Section 7.3)

   2    REGISTRATION METHOD TYPE

        AUTO_REGISTRATION_TYPE             confirmation
        UNSUBSCRIBE_AUTH_TYPE              address

上述のアクセス制御で auto_subscribe を選んだ場合に自動登録の仕方を選ぶ
ことができます。デフォルト(confirmation)は 「確認」を求めるやり方です。

○ コマンド用のアドレスの方針 (=> Section 7.4)

   3    SETTINGS AROUND COMMANDS
              address for command          elena-ctl@baycity.asia

デフォルトでは listname に対し listname-ctl を使います。また、
	listname でコマンドも受け付けるようにする
	コマンドは fmlserv を使う
等の設定変更ができます(fmlservを使うにはfmlservの設定が別途必要です)。

○ リモート管理 (=> Section 7.5)

   4    ML REMOTE ADMINISTRATION              
                     PERMIT ?              NO
                     AUTH_TYPE             crypt

リモートで ML の設定を変更を可能にするか?(デフォルトは"できない")

                    AUTH_TYPE              crypt

リモート管理の場合の認証方式の設定。デフォルトはパスワード認証。


○ ヘッダの設定 (=> Section 7.6)

   例: Subject: につけるタグ(デフォルトはつけない) (後述)

   5    HEADER_CONFIG
        SUBJECT_TAG_TYPE                   
        REWRITE_TO                         To: is original (pass through)


○ その他のオプション (=> Section 7.7)
スプールの自動HTML化などのいくつかのオプショナル設定

   6    OPTION                             

○ セキュリティ向上のための特殊な機能を使う場合 (=> Section 7.8 17.0).

   7    SECURITY & FILTERING                


7.2	メンバーの登録の仕方(手動/自動)とアクセス制御のポリシー

  MENU => POLICY OF ACCESS (WHO CAN POST AND USE COMMANDS)

   WHO CAN POST AND COMMAND

   0    END             

   [POST]

   1    PERMIT_POST_FROM                   members_only
   2    WHEN_POST_FROM_NOT_MEMBER          reject

   [COMMAND]

   3    PERMIT_COMMAND_FROM                members_only
   4    WHEN_COMMAND_FROM_NOT_MEMBER       reject
   ************************************************************

      policy (0-4) [0] 


FML 2.1 以降では投稿とコマンドそれぞれについて以下の

	・誰からの投稿を許すか?
		だれでもOK			anyone
		登録されているメンバーだけ	members_only
		モデレータだけ			moderator

	・もし、登録されているメンバー以外から来た場合にはどうするか?
		拒否				reject
		自動登録			auto_subscribe
		無視(管理者へ報告だけする)	ignore

を設定できます。自動登録は"投稿がメンバーだけ"(members_only)の場合に

	もしメンバー以外から来たら自動登録 → auto_subscribe へ変更

することで行ないます。
注意: auto_regist は fml 3.0 でも使えますが、公式にはobsoleteです。
      fml 2.xの時代の互換性のために残っています。
http://www.fml.org/fml/UPGRADE-3.0/index.html 

自動登録の例(コマンド用のアドレスへメールを送ると自動登録モード):

   3    PERMIT_COMMAND_FROM                members_only
   4    WHEN_COMMAND_FROM_NOT_MEMBER       auto_subscribe

画面のそれぞれの行は

   1    PERMIT_POST_FROM               誰が投稿して良いのか?
   2    WHEN_POST_FROM_NOT_MEMBER      メンバー以外からメールが来た時?
   3    PERMIT_COMMAND_FROM            誰がコマンドを使えるのか?
   4    WHEN_COMMAND_FROM_NOT_MEMBER   メンバー以外からコマンド要請が来た時?

という意味です。例えば 1 を選択すると

   ************************************************************
   ADDRESSES FOR POST                  elena@baycity.asia
   PERMIT_POST_FROM                   members_only

   0    END
   1    members_only
   2    anyone
   3    moderator
   ************************************************************

         Permit post from  (0-3) [0] 

という画面に移ります。ここで1〜3を選択して下さい。以下同様です。

○ ポストできる人は制限したいが、配送される人は自動登録したい場合

$REJECT_COMMAND_HANDLER には特殊な auto_asymmetric_regist という値があ
ります。これは配送と認証のリストを非対称に使う時に使います。ただし 
listname-ctl (e.g. elena-ctl) を使うことを前提としています。
これは情報を一方的に送りつけるタイプのMLを作る際に便利でしょう。
しかし投稿についてはFrom認証でしかないので、さらにセキュリティレベルを
上げるためにはモデレータやPGPの使用を考えるべきかもしれません。

	elena/actives	MLの配送のリスト(自動登録に使う)
	elena/members	MLの認証に使うリスト(手動登録)
			(MLに投稿できる人のリスト)

○ 注意: $REJECT_ADDR について

どの場合(anyone, members_only, moderator)でも$REJECT_ADDR という変数が
優先されそこで定義されているアカウントからのメールは拒否されます。
$REJECT_ADDR は root や MAILER-DAEMON などのシステム用のアカウントや明
らかに一般ユーザでないアドレスのリストです。

個人アドレスでないため誰が書いているのか不明なものは拒否したい
という場合やシステムからのアドレスはエラーメールかも知れないた
めループなどを未然に防ぐという点で有用です(e.g. SMTP 情報を見
ないしょうもないMTAが世の中にあるために、MLへ mailer-daemon か
らエラーが返るなどがありうる)。必要ないなら $REJECT_ADDR の値
をなしに変更して下さい(メニューのセキュリティ)。それ以上の細か
い設定変更は直接いじることになります。

7.3	自動登録の方式の選択

MENU => REGISTRATION METHOD TYPE => AUTO_REGISTRATION_TYPE

上述のアクセス制御で auto_subscribe を選んだ場合に自動登録モードになり
ます。自動登録の手続きのやりかたを選択できます。

   ************************************************************
   AUTO_REGISTRATION_TYPE       confirm

   0    END
   1    confirmation
   2    body
   3    subject
   4    no-keyword
   ************************************************************

それぞれのキーワードは以下のような意味です。

	confirmation	subscribe request に対し一度確認を求めるメールを
			送り確認メールをもらって初めて登録する。
			subscribe attack 阻止のため推奨します

	body		本文に subscribe と書いてあるメールなら登録
			そうでないなら登録を拒否

	subject		Subject: subscribe と書いてあるメールなら登録
			そうでないなら登録を拒否

 	no-keyword	メンバーでないなら登録


基本的に登録用のアドレスはメールの From: 行からとります。body や 
subject の場合は subscribe aoi@chan.panic のような指定の仕方もできます
がセキュリティ的に推奨できないので confirm タイプが望ましいです。
#なお subscribe などのキーワードをいじる場合は直接cfを edit してくだ
#さい(=> Chapter 8.0, 9.0)。

同様に"confirmation"が可能なオプションには以下のものがあります。

MENU => REGISTRATION METHOD TYPE => UNSUBSCRIBE_AUTH_TYPE

抜ける時のコマンドでもconfirmationをかけるか?(default "NO")

MENU => REGISTRATION METHOD TYPE => CHADDR_AUTH_TYPE	        

chaddr コマンドでもconfirmationをかけるか?(default "NO")


7.4	コマンドとして使うアドレスの設定

   3    COMMAND ADDRESS 
              address for command          elena-ctl@baycity.asia

デフォルトのアドレスは

	elena		投稿先
	elena-ctl	コマンド用
	elena-admin	管理者宛でプログラムではなく人間が読むアドレス

に設定されます。それぞれの環境と趣味によって

	アドレスを配送専用とコマンド専用とはっきりわける主義 (default)

	与えられるアドレスが少ないので ML 本体で配送もコマンド実行も可
	能だと便利だという場合

	配送専用のアドレスと、コマンドは一つのアドレスですべて受け付け
	る listserv type のサーバが好み (fmlserv)

	そもそもコマンド機能は要らない

のような要求がありえるでしょう。

下の階層メニューでそのようなポリシーの変更を行ないます。

   ************************************************************
   0    END
   1    CONTROL_ADDRESS                 elena-ctl@baycity.asia
   2    MAIL_LIST_ACCEPT_COMMAND        NOT USE
   ************************************************************

○ CONTROL_ADDRESS

   ************************************************************
   COMMAND ADDRESS                      elena-ctl@baycity.asia

   For command, which address you use?
   (here DOMAINNAME = baycity.asia);

   0    END
   1    elena-ctl@$DOMAINNAME
   2    elena@$DOMAINNAME
   3    fmlserv@$DOMAINNAME
   4    NOT USE

   In default, we use "listname-ctl" format address for command only.
   If you choice "listname" for commands, 
   your mailing list address receive both posting and commands.
   "fmlserv" is the listserv/majordomo style interface of fml.
   ************************************************************

      which type (0-4) [0] 

   のような画面です。この設定は ML の記事のメールヘッダや ML サーバへ
   送ったコマンドへのREPLYに付加される情報に利用されます。

   注意: つまり sendmail 等のMTAへの設定は別途必要です。

   ・ elena-ctl@$DOMAINNAME タイプ

	デフォルトではエレナさん ML (elena@baycity.asia)に対し、
	elena-ctl@baycity.asia がコマンド専用に設定されています。

   ・ elena@$DOMAINNAME タイプ (backward compatible)

	もし、コマンドのアドレスに elena を設定するつまり投稿用のアド
	レスとコマンド用のアドレスが同じ場合は # command 形のコマンド
	をメール本文に書いて、送るとサーバはコマンドとして理解するとい
	う動きをします。

   ・ fmlserv@$DOMAINNAME タイプ

	fmlserv (上述)は listserv style のコマンド用サーバ(fmlserv) を
	使う用意がある場合に設定します。# fmlserv の設定は別途必要です(前述)

   ・ 4番目の NOT USE は「 ML でコマンドを使わない」つまり「配送専用」
	の場合に指定して下さい。使わない(unavailable)時はコマンドのア
	ドレスを表示する部分が全部

   COMMAND ADDRESS                      *** Command Unavailable ***

	のようになります。

○ MAIL_LIST_ACCEPT_COMMAND (default: NO)

elena と elena-ctl と両方のアドレスがあって、なおかつ elena でもコマン
ドを受けたい(つまり両方とも "# command" コマンドトラップを起こせる)場
合はYES。

なお、デフォルトでは # は不必要なのでドキュメント(helpなど)は # 抜き
のものが生成されます。この変更や、MAIL_LIST == CONTROL_ADDRESS への設
定の変更を行うとドキュメントを再生成するか?と尋ねられます。
make doc-template でもドキュメント再生成はできます。


7.5	リモート管理

セキュリティ上デフォルトではリモート管理はできないようにしています。
なおリモート用のコマンドについては help-admin を見て下さい。

   ************************************************************
   REMOTE ADMINISTRATION
   Do you maintain the ML in remote?        no

   0   END
   1   REMOTE ADMINISTRATION              NO
   2   REMOTE_ADMINISTRATION_AUTH_TYPE    crypt
   3   ADMIN_ADD_SEND_WELCOME_FILE        NO
   ************************************************************

      which (0-3) [0] 

○ REMOTE_ADMINISTRATION (default: NO)

リモートで管理できるようにするには yes 

○ REMOTE_ADMINISTRATION_AUTH_TYPE (default: crypt)

認証タイプを設定します。デフォルトは crypt(パスワード認証)。認証の画
面は次のようなものです。

   ************************************************************
   REMOTE_ADMINISTRATION_AUTH_TYPE          crypt

   0    END
   1    pgp
   2    crypt
   3    md5
   4    address
   ************************************************************

それぞれのキーワードは以下のようなものです。

	pgp		PGPベースの認証方式

	crypt		パスワード認証(パスワードを crypt して保存)
				+
			From: のアドレスが管理者メンバーリストにある

	md5		パスワード認証(パスワードを MD5 して保存)
				+
			From: のアドレスが管理者メンバーリストにある

	address		From: のアドレスが管理者メンバーリストにある

○ ADMIN_ADD_SEND_WELCOME_FILE (default: no)

admin add でユーザを登録した時にそのユーザに自動的に WELCOME ファイル
を送るか?


7.6	ヘッダ関連の設定

例えば「To: をどうするか?」「Subject: につけるタグ e.g. [Elena:00100] 
は?」「ヘッダに出てくるすべてのフィールドを素通しにするのか?」などの設
定メニューです。

   ************************************************************
   0  	END

   * Subject: TAG
   1  	SUBJECT_TAG_TYPE                   
   2  	SUBJECT_TAG_FIGURE                 6

   * To:
   3  	REWRITE_TO                         To: is original (pass through)

   * Date:
   4  	DATE_TYPE                          original-date


   5  	PASS_ALL_FIELDS                    YES
   6  	PASS_RECEIVED_THROUGH              YES

   ************************************************************

○ SUBJECT TAG TYPE (default: 未定義)

Subjectでの ML 名前と記事番号の設定について例えば、Subject:
[Elena:00010] のようにするのか?何もつけないのか? (推奨は何もつけない。
読むインターフェイスの自由度を制限するし、元々サーバではなくクライアン
トの仕事です)

この下の階層には Subject: [Elena:00100] のようなどのタイプのフォーマッ
トを選ぶかの画面が来るので選んで下さい。

          Subject: (Elena:00100)
          Subject: [Elena:00100]    (hml 1.6 compat)
          Subject: (Elena 00100)
          Subject: [Elena 00100]
          Subject: (Elena,00100)
          Subject: [Elena,00100]
          Subject: (Elena)
          Subject: [Elena]
          Subject: (00100)
          Subject: [00100]

○ SUBJECT_TAG_FIGURE (default: nothing, which implies 5)

   Subject: [Elena 00100] の 00100 の部分の0でパディングする桁数。

○ REWRITE_TO (default: 0, not rewrite and pass the original To:)

   *  To: elena@baycity.asia, NON-MAIL-LIST-ADDRESS

	To: $MAIL_LIST の形で始っていない時は「$MAIL_LIST, それ以外のアドレス」
	に書きかえる(2.1 Release default)

   * To: elena@baycity.asia

	常に To: $MAIL_LIST (大昔)

   * pass through the original To: 

	original  の To: のまま
	(fml 2.2のデフォルト、正確には2.1A以降のデフォルト)

○ DATE_TYPE (default: original-date)

	Date: は素通し? Date: は fmlが起動した時間で、originalのDate:は
	X-Posted:, X-Original-Date: などに設定するか?など

○ PASS_ALL_FIELDS (default: yes)

ヘッダの中身を全部通すなら yes (default: yes)。ただしその場合でも 
$SKIP_FIELDS (Received: と Return-Receipt-To) のフィールドは削られる。
# loop や hop count expire を防ぐために (次のメニュー項目も見よ)

例えば意味不明の X-なんとかを全部除くなら no。残るフィールドは 
@HdrFieldsOrder で定義されているもの。

○ PASS_RECEIVED_THROUGH (default: no)	

   Received: を通すなら yes

[参考] これ以上細かいヘッダフィールドのカスタマイズのためには次のよう
な関数が用意されています。使い方は doc/Japanese/header_write 
doc/html/Japanese/header_rewrite/ の中をサーチして下さい。

	&ADD_FIELD
	&DELETE_FIELD 
	&COPY_FIELD 
	&MOVE_FIELD 
	&DEFINE_FIELD_FORCED 
	&DEFINE_FIELD_ORIGINAL
	&DEFINE_FIELD_OF_REPORT_MAIL 
	&DEFINE_FIELD_PAT_TO_REJECT

7.7	その他の設定

   ************************************************************
   0    END		
   1    HTML_GENERATION               NO
   2    SPOOLING                      YES
   3    FLOCK                         YES
   4    SMTP
   5    USE_MEMBER_NAME               NO
   6    LANGUAGE
   7    VARIABLE_OFF_ON               off/on toggle variables
   ************************************************************

○ HTML_GENERATION

   ************************************************************
   0    END		
   1    AUTO_HTML_GEN		
   2    HTML_THREAD_REF_TYPE   	prefer-in-reply-to
   3    HTML_STYLESHEET_BASENAME	
   4    HTML_INDEX_UNIT		
   5    HTML_INDENT_STYLE		
   ************************************************************

MIME変換した記事を作るなら AUTO_HTML_GEN を yes 。その場合MLの記事を
HTMLに変換して /var/spool/ml/ML名/htdocs/ の下に html 化された階層を作
る。デフォルトではその日ごとに別の階層にまとめて
	   index.html  (記事を新しい順にならべたもの)
	   thread.html (スレッド化された記事)
の階層構造を作る。HTML_THREAD_REF_TYPE はスレッドを作る際 In-Reply-To: 
と References: 両方をつかうか?それとも In-Reply-To: だけを根拠にする
か?(どっちを選んでもだめなものはだめ。MUA次第)。

○ SPOOLING (default: yes)

   スプールに記事を貯めるか?しないか?デフォルトは yes

○ FLOCK (default: yes)

   lock algorithm に flock を使うか?それとも別のアルゴリズムか?

○ SMTP

   USE_OUTGOING_ADDRESS (default: NO)
	fml.pl => list-outgoing => expand

   USE_VERP (default: NO)
	Variable Envelope Return-Paths

○ USE_MEMBER_NAME

○ LANGUAGE

   MESSAGE_LANGUAGE (default: Japanese or English determined in installation)
	Message Language Extension

エラーなどを何語で返すか?デフォルトはインストール時の言語選択と一緒。

◯    7    VARIABLE_OFF_ON               off/on toggle variables

off / on する ( 1 or 0 を定義する) だけの変数(toggle な変数)なら全部メ
ニューで off / on できるようにしてみました。ちなみに toggle 変数の一覧
なので他の階層と重複があったりしますが、そういうものです。

注意: 画面が縦に長いとなにかと面倒なので、アルファベット順で、前半後半
      に分かれています。便宜上前半は A (^A .. ^K) 後半は L (^L .. ^Z)と
      いう別れ道の階層を一回はさみます。

例: リモート管理 REMOTE_ADMINISTRATION を 1 にする。次の2つはどっちで
    も一緒です。

メインメニュ → OPTION → VARIABLE_OFF_ON → L → REMOTE_ADMINISTRATION → 1
メインメニュ → リモート管理 → REMOTE_ADMINISTRATION → 1 

7.8	セキュリティ関係
17.0

○ 様々なセキュリティオプションを一気に設定する
   これは make secure を走らせることと一緒です。 => 17.0

   MENU => SECURITY => MORE_SECURE => "y"

○ メールの中身のフィルタリングについて
"本文がないメール"や"unsubscribe だけ"のメールを ML に流さない。
MIME/Multipart の場合は最初のブロックの中身を評価の対象にします。

○ USE_DISTRIBUTE_FILTER (default: NO)
   フィルタをするか?するなら yes (yes 推奨)

○ FILTER_ATTRIBUTE

 * FILTER_ATTR_REJECT_COMMAND (default: no)
   投稿用の ML に #help などが来たら拒否 (yes (拒否)を推奨)

 * FILTER_ATTR_REJECT_2BYTES_COMMAND (default: no)

  UNSUBSCRIBE とかだけのメールを弾く。
  しかし弾き過ぎることがある(例: 最初の段落が『UJA です。』というメー
  ルはコマンドと引数なのか区別できない)。

 * FILTER_ATTRIBUTE => FILTER_NOTIFY_REJECTION (default: no)
   拒否した旨をその送り主に伝える

 * FILTER_ATTRIBUTE => FILTER_ATTR_REJECT_MS_GUID (default: no)

   M$関係のマクロ入りに見えるファイルを弾く(e.g Melissa virus)。
   一般には弾き過ぎることになる。
   (が普通のファイルにはマクロなんて使わないだろうに)


○ USE_MTI (トラフィックモニタ; default No)

使うなら yes 。 ML のトラフィックを監視し一気にメールが来たらメール爆
弾とみなすなどを行う。ものすごーく手の込んだものは reject できないか
もしれない;_;。yes を一応推奨

○ MAX_MAIL_SIZE (default: 未定義 == 無制限) 

メールサイズの最大値(デフォルトでは無制限)。貼付ファイルを許すか否か
でサイズ制限は決まるだろう。ちなみに fml.org では500K bytes にしている。

○ NOTIFY_MAIL_SIZE_OVERFLOW (default: yes) 

MAX_MAIL_SIZE (最大値)を越えるメールが来たら拒否の旨を送り主に伝える。
伝えないとエラーだと思って再送する人が多く、システムに負荷がかかるため。
message/partial は合計のサイズを推定します。

○ ANNOUNCE_MAIL_SIZE_OVERFLOW (default: no) 

拒否した旨をメーリングリストに流す。恥曝し?


○ ADDR_CHECK_MAX (default: 3)

アドレスのチェックの厳しさ。3 はドメイン3レベル、つまり beth.fml.org 
という3階層までチェックするので beth.fml.org と jo.fml.org は別のアド
レスだが、beth.lw.fml.org と jo.lw.fml.org は同じドメインとみなす。

○ MAXNUM_COMMAND_INPUT (default: 無制限)

   一つのメールに書けるコマンドの数の最大値

○ REJECT_ADDR (無視するシステムアカウント名のリスト)
   see => 7.2

○ USE_LOG_MAIL (default: NO)

var/Mail/ の下に最近N通のメールの先頭2Kバイト程度を保存するヘッダ情報
を保存してデバッグなどに用いるとよい。

○ USE_ENCRYPTED_DISTRIBUTION (default: no)

PGP encrypted ML. Need pgp configuration. 


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