バーチャルドメインにまつわる諸問題は、fml の設定というより、メールサー
バの問題です。しかし、fml のインストールやアップグレードの際に、手間を
はぶく工夫の余地はあります。

バーチャルドメインの場合、一般に一台のホストに複数の(それぞれのドメイ
ン用の) fml がインストールされています。例:

virtual-1
	/usr/local/fml-virtual-1/
	/var/spool/ml-virtual-1/

virtual-2
	/usr/local/fml-virtual-2/
	/var/spool/ml-virtual-2/

virtual-3
	/usr/local/fml-virtual-3/
	/var/spool/ml-virtual-3/

例えば /usr/local/fml-virtual-1/ が、virtual-1 用の実行ファイル群
/var/spool/ml-virtual-1/ は virtual-1 用のＭＬのスプールになります。こ
れは、ディスクの無駄のようにみえますが、わかりやすいものです。

一方 /usr/local/fml は共用し、/var/spool/ml-virutla-1,2,3 を使う方がディ
スク消費は少ないです。しかし makefml を使う際には少し工夫が必要になり
ます。


1.1	makefml に設定を読み込ませるやりかた
../makefml 3.4

makefml install を実行すると対話モードになるので、各

  makefml -f /some/where/virtual-domain-1 install
  makefml -f /some/where/virtual-domain-2 install

-f の引数は /usr/local/fml/.fml/system というファイルです。例:

  makefml -f /usr/local/fml-virtual-1/.fml/system install
  makefml -f /usr/local/fml-virtual-2/.fml/system install
  makefml -f /usr/local/fml-virtual-3/.fml/system install