まちがいなく、この話がターニングポイントでしょう。
第一話〜第三話は、あくまでも第一話の設定に沿った話なのですが、 この話は民主主義社会の虚構を痛烈に揶揄した話になっています。
何も知らずに見ると、第四話で話が突然「民主主義とは何か?国家と個人とは 何か?」に話がかわってしまったように見えるでしょうが、 それは間違いではありません。
ちなみに、第四話は脚本、監督、主演、製作すべて Patrick McGoohan です。 この話には Patrick McGoohan の目指す先が既にはっきり描かれていますが、 明らかに Markstein 的な最初の三話とは違う路線なわけです。 そんなこんなで、 やがて Script Editor の G. Markstein と McGoohan は決裂することになります(Exective Producer は McGoohan なので The Prisoner は McGoohan の方向へ路線が向かっていきます)。
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