ナイベツの名水をくむいきがけの駄賃として、 その汲み場所のちょっと手前にある 幌加内そば [1] の店 『てんぐの蔵』 に行ってみた。
店はさほど大きくはない。 普通の大きさだ。 30 人も入ればいっぱいだろうか。 店は池のほとりに立っている。 そのため、客席からは池だけが見え、 支笏湖線の車の喧騒は別世界のできごとになる。
池のまわりは紅葉しかけた木々で取り囲まれている。緑や黄緑、橙、紅、それ らの色がほぼ同じ割合でまざったようなナナカマドの葉群に、サクランボ大の 真っ赤なリンゴたちが映える。
ポプラ並木は防風林としてあちこちにあるといえばあるが、 ポプラよりナナカマドこそ北海道の並木の風景のような気がする。
[1] | 北海道はそばの産地である。 幌加内は最も有名なところのひとつだ。 毎年 9 月くらいにそば祭なんぞあるので、 死ぬほど食いたい人は秋に幌加内に行ってみるよろし。 |
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