pkgsrc は移植性のある NetBSD のパッケージシステムです。 これを使えば複数の OS を使っていても同じ生活環協を作ることが出来ます。 BSD 系の NetBSD、 FreeBSD、 Mac OS X をはじめ Solaris や Linux でも動 きます。 [1]
普通の OS ではコマンド一発で準備が終るのですが、 Mac OS X の場合、2、3手順が必要です。
最初に UFS ファイルシステムの準備をします。これは Unix のファイルシス テムでないと /usr/pkg および /usr/pkgsrc にあたるものがうまく扱えない ためです。
まず pkgsrc.tar.gz をダウンロードして Mac OS X のファイルシステム( HFS+ )の上に展開します。そして bootstrap ディレクトリにうつり、ここに ある ufsdiskimage というコマンドを使って Unix のファイルシステム( UFS ファイルシステム、パスは /Volumes/NetBSD )を作ります。
% cd pkgsrc % cd bootstrap % sudo ./ufsdiskimage create ~/Documents/NetBSD 3000 % sudo ./ufsdiskimage mount ~/Documents/NetBSD % sudo chown `id -u`:`id -g` /Volumes/NetBSDcreate の際の数字が作りたいファイルシステムの大きさです。 単位は M です。たとえば 3000 は 3 G に相当します。
これで /Volumes/NetBSD という UFS のエリアが用意されました。 ここに pkgsrc.tar.gz を展開します。
% cd /Volumes/NetBSD % sudo tar zxvf pkgsrc.tar.gz
先に進む前に GCC などの開発ツールが OS に入っているかを確認して下さい。
入っていない場合は Xcode パッケージをインストールして下さい。OS のイン ストールディスクに入っているはずです。見つからない場合は http://developer.apple.com/macosx/ から探せるようです。
いよいよ bootstrap を実行して pkgsrc の実行環境を作りましょう。 本当は /usr/pkg に symbolic link を張りたいところですが、張れないので、 次のようにパスを指定して実行して下さい。
% sudo ./bootstrap \ --prefix /Volumes/NetBSD/pkg --pkgdbdir /Volumes/NetBSD/pkgdb
bootstrap は mk.conf.example を作ってくれるので、これを /etc/mk.conf に コピーして下さい。
% sudo cp */mk.conf.* /etc/mk.conf
これで準備終了で、あとは普通に make するだけです。 たとえば
% cd /Volumes/NetBSD/pkgsrc/shells/tcsh % sudo /Volumes/NetBSD/pkg/bin/bmake install
[1] | Windows でも動いたはずです。 |
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