[HOME] [github] [twitter] [blog] [fml4] [fml8] [北海道] Powered by NetBSD and [nuinui.net] .

外出先からのインターネット: IIJMIO(MVNO)

いわゆるダイアルアップ接続ですが、 この話題のキモは「NetBSDが認識してくれる通信端末は何?」でしょう。

いまのところ、おすすめは A2502 か L-02C です。 今となってはどちらも古いので、どちらも中古品で探すのが基本となります。 なお L-02C なら LTE 対応で速度が速い分おすすめです。

おまじないが少し増えたり減ったりしますが、設定自体は PPP と同じになります。 疑似的に PPP のフレームワークの上に載るように設計されているからです。

古いタイプの接続については省略して、 SIMに情報が書かれているタイプの最近の型だけを記述しておきます。

NTT DOCOMO A2502

けっこう古くからサポートされている端末で、NetBSD 5 で動きます。

USB に刺すタイプで認識すれば /dev/dtyU0 などとなるはずです。

NTT DOCOMO L-02C

USB に刺すタイプです。 デバイスドライバが入っているストレージもついているので、 Windows なら、 PC に刺すだけで使える便利な端末です。

NetBSD 5 や 6 では認識できません。 認識できても ugen か cd0a になってしまいます。 ちなみに Windows 用デバイスドライバが入っているストレージが /dev/cd0a として見えています。

(他の OS の話をさがして同じようにするなら) 「cd0a を eject すると再認識してモデムにみえる」はずなのですが、 NetBSD 6.1.2 では ugen2 になるだけで ucom0 などとして認識してくれません。

カーネルの sys/dev/usb/u3g.c が認識するコードなのですが、 うまくモデムとして再認識してくれません。

2013/11 現在、 NetBSD 6-current (6.99.27)はOKです (2013/09〜2013/10あたりではいった修正がきいているらしい?)。

ucom0 ucom1 ucom2 ucom3 の四つがあがってきますが、 ucom2 を使ってください。 他のOSでも「三番目を使う」といっているのでそういうものらしいです。

他のOSからの情報

[備考] Debian Linux の人の動作したという config (/etc/usbなんか.conf)

// storage
DefaultVendor= 0x1004		USB_VENDOR_QUALCOMM
DefaultProduct=0x61dd		USB_PRODUCT_QUALCOMM_NTT_DOCOMO_L02C_STORAGE

// modem
TargetVendor= 0x1004		USB_VENDOR_QUALCOMM
TargetProduct=0x618f		USB_PRODUCT_QUALCOMM_NTT_DOCOMO_L02C_MODEM

MessageContent=5553424312345678000000000000061b000000020000000000000000000000
NeedResponse=1
CheckSuccess=20

なお、NetBSD の場合 MessageContent のマジックナンバーに相当するものが u3g.c の中にハードコードされている。 ベンダーと製品名は usbdevs.h に定義される(ここは昔と一緒)。

まぁ、たしかに、 ここで出てくる情報くらいは Debian のように、 後からつっこめるようなフレームワークが欲しいところだな。

[HOME] [github] [twitter] [blog] [fml4] [fml8] [北海道] Powered by NetBSD and [nuinui.net] .
Copyright (C) 1993-2022 Ken'ichi Fukamachi mail:< fukachan at fml.org >