いわゆるダイアルアップ接続ですが、 この話題のキモは「NetBSDが認識してくれる通信端末は何?」でしょう。
いまのところ、おすすめは A2502 か L-02C です。 今となってはどちらも古いので、どちらも中古品で探すのが基本となります。 なお L-02C なら LTE 対応で速度が速い分おすすめです。
おまじないが少し増えたり減ったりしますが、設定自体は PPP と同じになります。 疑似的に PPP のフレームワークの上に載るように設計されているからです。
古いタイプの接続については省略して、 SIMに情報が書かれているタイプの最近の型だけを記述しておきます。
USB に刺すタイプです。 デバイスドライバが入っているストレージもついているので、 Windows なら、 PC に刺すだけで使える便利な端末です。
NetBSD 5 や 6 では認識できません。 認識できても ugen か cd0a になってしまいます。 ちなみに Windows 用デバイスドライバが入っているストレージが /dev/cd0a として見えています。
(他の OS の話をさがして同じようにするなら) 「cd0a を eject すると再認識してモデムにみえる」はずなのですが、 NetBSD 6.1.2 では ugen2 になるだけで ucom0 などとして認識してくれません。
カーネルの sys/dev/usb/u3g.c が認識するコードなのですが、 うまくモデムとして再認識してくれません。
2013/11 現在、 NetBSD 6-current (6.99.27)はOKです (2013/09〜2013/10あたりではいった修正がきいているらしい?)。
ucom0 ucom1 ucom2 ucom3 の四つがあがってきますが、 ucom2 を使ってください。 他のOSでも「三番目を使う」といっているのでそういうものらしいです。
[備考] Debian Linux の人の動作したという config (/etc/usbなんか.conf)
// storage DefaultVendor= 0x1004 USB_VENDOR_QUALCOMM DefaultProduct=0x61dd USB_PRODUCT_QUALCOMM_NTT_DOCOMO_L02C_STORAGE // modem TargetVendor= 0x1004 USB_VENDOR_QUALCOMM TargetProduct=0x618f USB_PRODUCT_QUALCOMM_NTT_DOCOMO_L02C_MODEM MessageContent=5553424312345678000000000000061b000000020000000000000000000000 NeedResponse=1 CheckSuccess=20
なお、NetBSD の場合 MessageContent のマジックナンバーに相当するものが u3g.c の中にハードコードされている。 ベンダーと製品名は usbdevs.h に定義される(ここは昔と一緒)。
まぁ、たしかに、 ここで出てくる情報くらいは Debian のように、 後からつっこめるようなフレームワークが欲しいところだな。
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