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雌阿寒温泉: 野中温泉別館

三軒のうちで一番大きな旅館です。 たぶん元々、 野中ユースホステル が本館で、後に建てたこちらが別館なのではないでしょうか?

お湯は神のスペックですが、 北海道観光全般にいえる問題点を見事に露呈している問題児でした。 そもそも温泉法違反じゃないでしょうか?

正面

夕飯。ラワンブキもついてますね。料理は、おいしかったとです。

内湯

わざと昔風のままにしてあるそうです。 洗い場はありません。 お湯をすくって洗うわけですが、石鹸の泡がたちません。 現代の石鹸のパワーをもってすれば泡がたたないということはないのですが、 一応、湯舟と別に湯と水両方が出ている桶があって、 ここでハーフ&ハーフにして体を洗うためのぬるま湯を作ります。

露天風呂

さぁ、問題の露天風呂です。 温泉法違反なのかどうか? 識者の方教えてくだされ。

予約、チェックインの時点では特別な説明なし。 部屋にあるマニュアルにも特記事項なし。 ようするに事前の重要事項説明がないわけですが 「露天風呂が事実上混浴」であるにもかかわらず、 男風呂と女風呂が分離していることになっています。

宿によると「清掃するためには豪快に開けておく」必要があるのだそうですよ。 それは嘘でしょう。 他の宿は、ちゃんとドアとか作って運用できてますからね、できないはずない。 言い訳にもならないちょっとした仕切り板はワザとしか思えませんけどね? くわしくは以下の写真を参照。

露天(女性側)

露天(男性側)

露天(男性側と女性側の仕切り)

この宿に見る北海道観光の問題点

かつては地元の人しかこなかったのかもしれない。 電気もろくになかったでしょう(== 暗い)。 改築するとそうでなくなるのでわかりにくいですが温泉ってそういうものです (江戸時代の銭湯も同じです)。

時代は変わり、観光客の多くは道外から来る。 外国からもたくさん来る。

さまざまな文化や常識がある。

”俺様の雌阿寒文化”を押しつけたいなら、それはそれでかまわない。 が、予約の時に説明はするべきでしょう。 説明してくれれば最初から泊まらないし、泊まらないなら問題にならない。

個人的意見(一般論)をいわせてもらえば、 売りを間違えてる旅行会社の様々な企画も駄目だとおもうし、 本州の人の考える「温泉 == おもてなし != お湯の質」も間違っていると思う。 だが、国際化うんぬんを叫ぶこの御時世なのに、 価値観を押しつけるとか説明が足りないとかいう姿勢では駄目だと思う。

実は、ひとりよがりの”俺様の雌阿寒文化”だという認識すらないのだろうか? 宿の人の口ぶりからすると、 この問題を指摘した人は複数いるらしい。 だが未だに対応をとっていない。 ということは…

お湯は神なのに。 お湯が良くても、これじゃ駄目。 お客の身になって考えられてないよね。

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