本節では、次のようなオブジェクトの鎖を例にとることにします。
(multipart でない場合) header -> body (multipart の場合) header -> preamble -> part1 -> part2 -> trailor
(一部、前述の繰り返しになります)。
whole_message_header_data_type() メソッドはメール全体のタイプ(文字列)を返します。 つまり、header の Content-Type で得られる情報です。
whole_message_body() メソッドは body ないしは part1 の部分のオブジェクトを返します。 whole_message_body_head() メソッドも同じ返り値です。
__head_message() は鎖の先頭のオブジェクトを返します。 __last_message() は鎖の最後のオブジェクトを返します。 そのため、通常、図の header オブジェクトを返すことになりますので、 たいていの場合 whole_message_header() と等価です。 __last_message() は、 鎖の最後の部分なのでメッセージ本文の最後(図の右端のオブジェクト)になります。
find_first_plaintext_message($args) は、 鎖の中で最初の plain/text タイプの Mail::Message オブジェクトを返します。 フィルタリングでは最初の plain/text タイプのメッセージ部分に着目することが多いため、 この関数を使うと便利です。
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