Mail::Message クラスはメールの解析と、 解析されたデータ構造へのさまざまな操作手段を提供します。
もう少し詳しく説明すると、このモジュールはメールを解析し、
(いわゆるテキストメールの場合) header -> body (マルチパートの場合) header -> preamble -> part1 -> part2 -> trailorのようにオブジェクトが数珠つなぎとなったデータ構造を作ります。 ちなみに、鎖と鎖の間は double link list です。 Mail::Message のクラスは、 このようなデータ構造に対して、 さまざまな操作を行なうメソッドを提供しています。
この鎖の部分部分それぞれが Mail::Message オブジェクトです。 つまり一通のメールは、 メールヘッダから始まるオブジェクトの鎖として表現されます。
(マルチパートの場合) header -> preamble -> part1 -> part2 -> trailorを例に取りましょう。 この左端(メールヘッダ)は、 Mail::Message のタイプが text/rfc822-headers で、 その data が Mail::Header オブジェクトになります。 一方 part1 は text/plain で、 オブジェクトのデータ部分は、 文字列(テキスト)へのリファレンスです。
Copyright (C) 1993-2025 Ken'ichi Fukamachi mail:< fukachan at fml.org >