コマンドラインの設定支援ツールには makefml と fml があります。 makefml は fml4 と同じシンタックスです。 fml は引数の並び順が違うだけの同じコマンドです。
makefml COMMAND ML (optional arguments) fml ML COMMAND (optional arguments)以下では makefml を例にして説明します。
Caution |
デフォルトドメインの場合、fml4 と同じです。 バーチャルドメインを使う場合、fml4 とはML名の扱いが異なります。 バーチャルドメインの詳細については the Section called makefml newml でMLを作る (デフォルトドメインでは"ない"場合) を参照して下さい。 |
MLの作成は makefml を使って行ないます。 使い方は fml4 と同様です。
% su fml % makefml newml elena ... 処理の様子が出力される(略) ...
デフォルトの /var/spool/ml 以外のパスを使いたい場合は、 次のいづれかの方法を使って下さい。 (1) インストール時の configure オプションで変更しておく、 (2) (バーチャルドメインの仕組みを援用して) makefml newdomain コマンドで使いたいパスを指定する、
% su root # makefml newdomain fml.org /var/spool/virtual/fml.org # exit % su fml % makefml newml elena ... 処理の様子が出力される(略) ...注意: 本ドキュメントの他の場所でも言及しているように、 (運用するドメインは増えていくと仮定して) はじめから全MLをバーチャルドメイン前提での運用が推奨です。
「makefml newml elena」を実行すると次のような処理を行ないます。
/var/spool/ml/elena に
config.cf include include-ctlファイルなどを作る(適宜、ML名やドメイン名を変換しながら)。
/var/spool/ml/etc/mail/aliases に elena MLの設定を仕込む。 postalias コマンドで /var/spool/ml/etc/mail/aliases.db を再生成する (Postfix 用の設定)。
~fml/.qmail-* ファイル群を生成する (qmail 用の設定)。
procmailrc の見本を作る (これは見本を作るだけです)。
HTML 化された記事を置く場所として以下の階層を用意する/作る。
~fml/public_html/fml/mlarchive/$domain/$ml/たとえば elena@fml.org なら
~fml/public_html/fml/mlarchive/fml.org/elena/を用意する。 デフォルトでは、 ここに HTML 化された記事が自動的に作られる( ただし、デフォルトでは apache の設定が無効のはずなので インターネットには見えない)。
CGI インターフェイスを用意する。 ドメインで一番偉いインターフェイス (そのドメインのMLは全部操作できる)が
~fml/public_html/cgi-bin/fml/$domain/admin/config.cgiまた、各MLで一番偉いインターフェイス(そのMLの操作ができる)
~fml/public_html/cgi-bin/fml/$domain/ml-admin/$ml/config.cgi
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