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メールサーバの設定 (Postfix)

Caution

[ナビゲーション] Postfix 設定変更点のまとめ

[/etc/postfix/main.cf]

(1) allow_mail_to_commands	(最初に一回だけ)

(2) alias_maps	へ追加		(ドメインごとに一回)

(3) virtual_maps へ追加		(バーチャルドメインごとに一回)
MLごとの「作業はありません」 (MLの新規作成・削除に伴う Postfix の変更は不要です)。

あらかじめ次のように Postfix の設定を変更しておいて下さい。 こうしておけば makefml newml (fml ML newml)を実行するだけでMLが自動的に有効になります。

Caution

複数のドメインを使う場合、 ドメインごとに Postfix の alias_maps と virtual_maps の追加設定が必要になることに注意して下さい。

ただし、最初の一回だけでOKです。 一つのドメインについては、一度 Postfix の設定をすれば、 あとは makefml ないしは fml コマンドの操作だけでMLの作成・削除が可能です。

Postfix からプログラムを実行可能にする。

allow_mail_to_commands = alias,forward,include
の設定を入れて下さい。 これはMLドライバを実行するために必須の設定です。

デフォルト・ドメイン(例: fml.org)用のML設定

具体的には postfix の /etc/postfix/main.cf を次のようにしてください。

[/etc/postfix/main.cf]

# Postfix からプログラムを実行可能にする。
allow_mail_to_commands = alias,forward,include

# /etc/mail/aliases は OS デフォルトの alias
# /var/spool/ml/etc/mail/aliases はデフォルトドメイン用の alias (fml 管理) 
alias_maps	=	hash:/etc/mail/aliases
			hash:/var/spool/ml/etc/mail/aliases
hash:/var/spool/ml/etc/mail/aliases は 「デフォルトのMLスプール/etc/mail/aliases」です( デフォルトのMLスプール・パスはインストール設定によって変わります)。 CUI で newml コマンドを実行すると、画面上で hash:/var/spool/ml/etc/mail/aliases ファイルをアップデートしていることが表示されるのでパスを確認してみて下さい。 newml コマンドの使い方についての詳細は the Chapter called Unix 上での fml8 のインストール の章を参照してください。

Warning

また mydestination にデフォルトのドメイン(おそらく $mydomain )が、 きちんと追加されていることを確認して下さい。

たとえば

% postconf mydestination
を実行し、Postfix の設定を確認してください。

バーチャルドメイン(例: nuinui.net)

/etc/postfix/main.cf で alias_maps と virtual_maps の両方に設定の追加が必要です。

[/etc/postfix/main.cf]

# Postfix からプログラムを実行可能にする。
allow_mail_to_commands = alias,forward,include

# nuinui.net 用の alias を追加
alias_maps	=	hash:/etc/mail/aliases
			hash:/var/spool/ml/etc/mail/aliases
			hash:/var/spool/nuinui.net/etc/mail/aliases

# nuinui.net 用の virtual (バーチャルドメインの扱い方の指示)を追加
virtual_maps	=	hash:/var/spool/nuinui.net/etc/postfix/virtual
makefml newml を実行すると /var/spool/nuinui.net/etc/mail/aliases および /var/spool/nuinui.net/etc/postfix/virtual は makefml によって自動的に更新されます(画面に表示されるので分かりますね?)。

バーチャルドメインの場合、事前に ml_home_prefix_maps の設定が必要です。 この例では ml_home_prefix_maps で

[/var/spool/ml/etc/fml/ml_home_prefix]

nuinui.net /var/spool/nuinui.net
というドメインとディレクトリ間の対応付けが設定されています。 この対応付けは newdomain コマンドで設定します。 詳細は the Chapter called Unix 上での fml8 のインストール の章を参照してください。

Warning

fml8 が作る virtual_maps のファイルは Postfix スタイルの virtual_maps です。 最近の Postfix には sendmail スタイルというのもありますが、 fml8 では昔からある postfix スタイルを使っているということに注意して下さい。

mydestination には、 デフォルトのドメイン(おそらく $mydomain)を入れることが普通ですが、 バーチャルドメイン(ここでは nuinui.net)を mydestination に追加する必要はありません (Postfix は virtual_maps の値を見て mydestination 相当であるとみなしています)。 注意して下さい。

バーチャルドメインが増えるたびに alias_maps には新しいドメインの aliaes を、 virtual_maps にも virtual ファイルを追加する必要があります。

ちなみに、 最近の postfix では virtual_alias_maps というのが正しい変数名ですが、 デフォルト(/etc/postfix/main.cf.default)で

virtual_alias_maps = $virtual_maps 
となっているため、 virtual_maps でも virtual_alias_maps でもかまいません。

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