Warning |
fml8 の qmail 設定は、 バーチャルドメインなのかデフォルト・ドメイン(のみ)なのか?を問わず、 つねに /var/qmail/control/virtualdomains の利用を前提としています。 fml4 の流儀とは異なりますので注意して下さい。 [ナビゲーション] qmail 設定変更点のまとめ (1) 新ドメインを使い始める初回に newdomain (makefml もしくは fml コマンド) (2) newml で、ひとつMLを作成してみる(makefml もしくは fml コマンド) (3) 作成された見本を元に、/var/qmail/control/virtualdomains を編集。 見本は「newdomainで指定したスプール名」/etc/qmail/virtualdomains 。 (4) qmail-send に HUP シグナル。MLごとの設定はありません (つまりMLの新規作成・削除に伴う qmail の設定変更は不要です)。 |
makefml newml ないしは fml ML newml を実行するだけでMLが自動的に有効となるように、 あらかじめ qmail の設定を変更しておいて下さい。 /var/qmail/control/virtualdomains の設定見本は (ドメインごとに) /var/spool/ml/etc/qmail に作成されます。
以下、そのドメインの最初のMLを作る際に必要な手順について説明します。
デフォルトのドメイン(例: example.org)は使えないと思うのですが、嘘?
デフォルトドメインではなく、 ml.example.org などとML専用のサブドメインを作って使うのが良いと思っています。
→ 次節へ:
Caution |
デフォルトドメインに対しては /var/qmail/control/virtualdomains の見本(例: /var/spool/ml/etc/qmail/virtualdomains)も”作成されません”。 |
ml.example.org での最初のMLを作成する際に qmail の virtualdomains ファイルの見本が作成されます。 それを見て、
/var/qmail/control/virtualdomainsを編集してください。 また、そのドメインを /var/qmail/control/rcpthosts にも追加してください。
[/var/qmail/control/rcpthosts] ml.example.org
各ドメインごとに、初回に一回 /var/qmail/control/virtualdomains と /var/qmail/control/rcpthosts を編集すれば、あとは全自動でML新規作成・削除が行なえるようになります。
例( qmail 1.03 on NetBSD/i386 5.0.2 ):
% su root # makefml newdomain ml.example.org /var/spool/ml.example.org # su fml % makefml newml test@ml.example.org ... 出力 ... % exit # echo ml.example.org >> /var/qmail/control/rcpthosts # cat /var/spool/ml.example.org/etc/qmail/virtualdomains \ >> /var/qmail/control/virtualdomains # pkill -HUP qmail-send (qmail-send に HUP シグナルを送る)注意: /var/qmail/control/virtualdomains を制御しているのは qmail-send です。 qmail-send はスタートする際にのみ virtualdomains ファイルを読み込みます。 virtualdomains ファイルを再読み込みさせるためには qmail-send に HUP シグナルを送る必要があります。
makefml newml が作るファイル名については makefml newml の qmail に関する節 を参照してください。
qmail の設定の要点は
/var/qmail/control/virtualdomainsに、あらかじめ次のような設定
ml.example.org:fml-ml.example.orgを仕込んでおけば、 makefml ないしは fml コマンドが、 このバーチャルドメインに該当する ~fml/.qmail-* ファイル群を生成するので、 これだけでML設定が有効になる、というところです。
ま、root で qmail の設定を修整する必要があるのは他のMTAと一緒なので、 とりたてて楽とかいうことはないですね。 .qmail-* ファイル群を自動化したから気にしてないけど、 毎回一から書いたら気が(ピー)そうです。
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