Caution |
デフォルトドメインではない場合、fml4 と大きく異なります。 注意点は (1) 最初に newdomain コマンドを使う、 (2) 操作時、ML名にはドメインをつける、 の二点です。 |
ML作成には makefml を使います。 使い方は fml4 と同様です。 しかしながら「ML名にきちんとドメインまでつける」ところが異なります。 注意して下さい。
(新しいドメインを使いはじめる際) 初回は newdomain コマンドによるドメイン定義も必要です。 たとえば、nuinui.net ドメインでのMLを使いはじめる時
% su root # makefml newdomain nuinui.net /var/spool/virtual/nuinui.net # exit % su fml % makefml newml elena@nuinui.netとなります。 二回目以降は
% su fml % makefml newml rudo@nuinui.netだけでMLを作成できます。
newdomain コマンドでは、 「ドメイン」と「使う ml_home_prefix ディレクトリ」のペアを指定します。 上の例はハッシュで書けば
{ nuinui.net => /var/spool/virtual/nuinui.net }を意味します。 このコマンドは /usr/local/etc/fml/ml_home_prefix ファイルの編集を代行します。 上の例では ml_home_prefix ファイルに次の行が追加されます。
nuinui.net /var/spool/virtual/nuinui.netちなみに、この対応関係を解消するコマンドは rmdomain です。
newml コマンドの使い方は、 引数のML名を「ドメイン名つき」にする以外、 デフォルトドメインの場合と操作方法は同じです。
また、バーチャルドメインの場合、 makefml newml は各 MTA ごとのバーチャルドメイン用設定見本を作ります。 たとえば
/var/spool/nuinui.net/etc/sendmail/virtusertable /var/spool/nuinui.net/etc/postfix/virtual /var/spool/nuinui.net/etc/qmail/virtualdomains /var/spool/nuinui.net/etc/procmail/procmailrcが作られます。 MTA の設定変更時の参考にして下さい。
ちなみに procmail は、見本( /var/spool/nuinui.net/etc/procmail/procmailrc )自体がドメイン名つきなので、 格別バーチャルドメイン用というわけではありません。 どちらのケースでも設定見本に利用できます。
技術的な詳細は、 バーチャルドメイン の章を参照して下さい。
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