メンバー制限をする普通のML群があるとし、それらの階層化を考えます。 ( fml バイブル にあるように) たとえば営業部に営業 1、 2、 3 課がある場合が、これに該当します。
まず、それぞれの課用に sales-1、 sales-2、 sales-3 MLを作り、 各MLのメンバーは、それぞれの課で管理してもらうことにします。 また別途、営業部全体の連絡用に sales MLも作り、 sales MLへメールを送信すると、 sales-1 sales-2 sales-3 のメンバーにも配送されるようにしましょう。
設定は簡単で、sales MLの配送先を増やすだけです。 sales MLの config.cf で
recipient_maps += $ml_home_dir/../sales-1/recipients recipient_maps += $ml_home_dir/../sales-2/recipients recipient_maps += $ml_home_dir/../sales-3/recipientsとすれば、sales-1,2,3 すべてのメンバーに配送されます。
投稿可能なメンバーも同様に
member_maps += $ml_home_dir/../sales-1/members member_maps += $ml_home_dir/../sales-2/members member_maps += $ml_home_dir/../sales-3/membersとしてください。
社内用MLの場合は誰でも投稿できるように、 $member_maps を変更するのではなく
article_post_restrictions = permit_anyoneと設定して「誰でも投稿可能」としてしまうのもアリでしょう。
ここではファイルで管理する例を取り上げています。 これは簡単で、すぐに実行できるというのがよいところです。
しかしながら、 MySQL なりで組織図とメール配信先リストを管理するのが現代的でしょう。 準備も保守も、それなりに必要となりますが、 すでにそういった認証システムがあるなら、 それと連携するように設計してみてください。
ちなみに fml8 は MySQL PostgreSQL LDAP との通信が可能です。
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