特定の(自分の)アカウントで、 個人あてのメールもMLあてのメールも処理する必要のある場合があります。 たとえば、 ISP のバーチャルドメインサービスの中には、 そういったサービスがあります。
このような場合、 メールのヘッダの To: や Cc: を見て、 どこ宛のMLなのかを判定し、 適切に fml を実行する必要があります。
こういった場合、 fml8 ではユーザが procmail などの振分ツールを使うだろうと期待しています:-) そのため、fml8 に振り分けツールは用意されていません。 OS のパッケージシステムなどを使って振り分けツールをインストールして下さい。
なお makefml は newml の際に、~/.procmailrc の見本を /var/spool/ml/etc/procmail/procmailrc に作ります。 これを参考に設定してみて下さい。
PATH=$HOME/bin:/usr/bin:/usr/ucb:/bin:/usr/local/bin:/usr/pkg/bin MAILDIR=$HOME/Mail # You'd better make sure it exists DEFAULT=$HOME/Mail/mbox LOGFILE=$MAILDIR/procmail.log LOCKFILE=$HOME/.lockmail VERBOSE=on :0 * To.*elena@fml.org | /usr/local/libexec/fml/fml.pl /var/spool/ml/elena :0 * To.*elena-ctl@fml.org | /usr/local/libexec/fml/fml.pl /var/spool/ml/elena --ctladdr # last resort, mail for me et. al. :0 inbox/.
上の例で分かるようにドメイン名つきのルールが記述されているので、 procmail の設定でバーチャルドメインか否かは関係ありません。 この procmailrc の見本だけで十分です。 これ以上特別な設定は必要ありません。
もっとも、別途、バーチャルドメイン宛のメールを ユーザ fml さんに転送する設定が MTA に必要なのですが、 それは ISP なりメールサーバの管理者が行なってくれる必要があります。
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