/usr/local/libexec/fml/error は fml4 の mead (libexec/mead) に相当するエラー解析プログラムです。
$use_error_mail_analyzer_function を yes にすると、 エラー解析機能が有効になります。 ちなみに、 デフォルトで $use_error_mail_analyzer_function は yes です。 つまりエラー解析機能は有効になっています。 このあたりは fml4 と異なります。
つまるところ、 fml8 では fml4 でよく使う機能は初めから有効になっています。
ML作成時に $ml-admin アドレス宛のメールは /usr/local/libexec/fml/error を呼び出すように設定されます。
/usr/local/libexec/fml/distribute などと同様に /usr/local/libexec/fml/error は標準入力からメールを読みこみ、 それを解析し、Mail::Message オブジェクトの鎖を作ります。 そして Mail::Bounce クラスがエラー内容の解析をします。
Mail::Bounce は、エラーメールについて 「どの MTA が生成したものか?」 「エラーを引き起こしたメールアドレス」 「エラーの理由」 を分析します。
解析結果は $error_mail_analyzer_cache_dir ディレクトリに格納されます。
一定時間以上経過すると、 $error_mail_analyzer_function がキャッシュのデータを解析し、 あるメールアドレスが存在しないように思えるか否か?を判定します。 その結果、消すべきだと判断されると、削除されます。
「一定時間」 と 「消すべきか?という判断」 この二つが主なチューニングパラメータになります。
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