各MLごとにさまざまなカスタマイズをすることができます。 この点は fml4 でも fml8 でも同様です。
そのために fml4 では、 各MLのホームディレクトリ $DIR (例: /var/spool/ml/elena)に config.ph というファイルがあります。 これは .ph という名前でわかるとおり、普通の perl スクリプトです。
一方 fml8 では config.cf というファイルになっています。 .cf のフォーマットは Postfix や .ini 風の
変数 = 値形式になっています。 複数行の値も可能です(後述)。
perl モジュールと同様に、 =cut の後は perl スクリプトが書けるようになっています。 よって、 「キーワード = 値」 形式の記述は =cut の前に書く必要があります。
fml4 の perl スクリプト方式には、いくつか問題があります。
メリットとしては、 perl スクリプトなので、perl が許す限りの自由な書き方ができます。 これは人間にとっては嬉しいのですが、 機械処理の観点からは問題です。 というのは、 makefml や CGI をはじめとする設定インターフェイスを書きにくいのです。 そこで fml4 では、 cf というファイルと config.ph という2つのフォーマットの異なるファイルが使われることになりました。 [1] しかしながら、 これでは2つのファイルに分かれてしまうため保守が大変です。
よって fml8 では、 設定インターフェイスの構築にやさしい新フォーマットとしました。 それが config.cf で、 本質的に Postfix 風フォーマットですが、少し拡張されています。
[1] | .mc から .cf を作る点で、なんとなく sendmail みたいですね;) |
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