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商業と自由

「人はパンのみにて生きるにあらず」というフレーズがある。 たいてい”のみ”を強調するために使われるのだが、 ”のみ”以前にパンがなかったらどうしようもない。 やっぱり、どっかで稼がねば生きていけないわけで。 そこで、ソフトウエアのサポート産業という話になる。 [1]

Free Software はソフトウエア自体のライセンスや開発プロセスの話であって、 その Free Software を使う組織の保守やソフトウエアの改造を有料で行なう ことはまた別のはなしである。それ自体を有料にしてはいけないなどとは誰も いっていないし、そういう会社も現に昔からある。

「自由のためには無料であってよい」という前提がある以上 フリーソフトウエア自体は無料であることが普通だ。 何らかの意味で有料のものには、シェアウエアやプロダクト(製品)といった 別の単語が用意されている。

「シェアウエアの方が作る側も使う側も気合いやサポートの点で よい効果をうむ」という議論もある。 そして、製品として、つまり売りものとして作られる ソフトウエアの方が質が高いという反論もある。 これは、 現実とはだいぶ違うことはみな身をもって体験しているだろう。

例えば「ただより高いものはない」(おまけの)商品で世界中迷惑していたり する某社の製品などをおもいおこせば一目瞭然だ。 その一方で小さな会社が作ったソフトウエアを買収した製品には、(買収後の サポート体制がどうなったのか知らないが)名作が多いといわれる。 このあたりの実感は、 Eric. S. Raymond の『伽藍とバザール』シリーズで述べられている通りだ。

Notes

[1]

ということは、『農業をしつつフリーソフトウエア書く人』が理想の人間像な んだろうか???

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