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はじめての山登り

キーワード: 初心者 登山 はじめて

ルール

S. survival    最低限
L. lighten up! 無視
B. buffer      無視
C. cheap       安くというか、まずは 0 円でスタート。
R. redundancy  無視

はじめての山登り: どこにいつ登るか?

どこ?

ターゲットの山は 「家の近く」 「高さが 200 から 300 m 」 「登山道がよく整備されている」 ことが重要です。 地方自治体のホームページでファミリー向けなどとされている山が適当でしょう。

所要時間

初心者の移動速度は「高さ 250 m / 時」と見積もってみて下さい。 たとえば 200 m の山の場合、順調にいけば登って降りて 90 分程度のはずです。

つまり、山の高さ [1] 250 m 分を登るのに一時間かかるということです。 人間は平面運動なら「4 km / 時」程度が普通ですが、 山では平坦か?急か?というよりは 「重力に逆らって人間の体と荷物を持ち上げるための大変さ」が基準となります。

このペースでやっていると、 その山に慣れた人たち(主たち?:-)に抜かされていくでしょうが、 気にせずマイペースでいきましょう。

いつ?

何日か連続して晴れている日々の後半が理想です。

当日晴れでも、前日が雨なら登山道は完全には乾いていません。 そんな道で変な足のおろしかたをすると滑ります。 滑った時に、 うまく道の真中に転べたとか、 木に引っかかったとかすればよいのですが、 運が悪いとそのまま数十m落ちていってしまうでしょう。

ガイドブック

北海道なら「ステップアップ登山 めざせトムラウシ〜藻岩から始める山登り〜」 (北海道新聞社刊)がお薦めです。初心者から順にステップアップしていけるよ うに攻めるべき山が紹介されています。

他の地方については分かりませんが、似たような本がきっとあるのではないで しょうか?大きな本屋の登山本コーナーとか地元の本コーナーとかを探してみ て下さい。

[道具の写真や値段の参考] → 和書 →

p.s. 初心者向けじゃないけど、個人出版の「ガイドブックにない山々」が面 白い。いつかは目指したい「ガイドブックにない山々」。

はじめての山登り: 道具

結局、山登りなんて面白くないという結論になるかもしれません。 だから、まずは何も買う必要はありません(ルール C: 安くあげよう!)。

とはいえ最低限の装備は必要ですが、新たに買う必要はありません。 家にあるものをかき集めて下さい。

家にない場合は、 今回限りかもしれないのだから、 ホームセンターや 100 円ショップで一番安いものを買ってくれば十分です。 とはいえ、ここに出てくるような道具は他の目的(例えば防災用品)に転用可能 なものばかりだと思うので損にはならないと思います。

[最低限の道具リスト]

バックパック ... リュックサック型のもの。10 〜 20 リットル。
水筒         ... 水分の補給用。
甘いもの     ... 飴、チョコレートなど。 
靴           ... 運動靴。整備された登山道なら普通の運動靴で十分。
雨具         ... 折り畳み傘か合羽。合羽のほうがモアベター。理想は両方。
着替え       ... 水につかっても濡れないようにしてバックパックに入れる。
First-Aid Kit .. 家にあるばんそうこうとかをかき集める。虫よけもあるとよい。
手袋         ... とりあえず、すべりどめつきの軍手で代用可。
地図         ... WWW のやつでいいんでは?(後述)。
あと、 あるならガムテープとか紐も持っていった方が便利ですが必須ではないです。 また、地図とコンパスはセットですが、正確な地図を持たずにコンパス だけあっても意味がないので省略しました。 方位は太陽と時計、木の年輪の様子などで推定して下さい。

水筒は、山頂で暖かいコーヒーが飲みたいならステンレスのものが必要です。 ステンレスの水筒は重たいですが、 まぁ 90〜120 分の行程なので重さは気にしなくても大丈夫でしょう。 別にあたたかいものにこだわらないなら、ペットボトルでなにかもっていけば OK です。最悪、コンビニで買えます。

本当は、雨具が重要なのですが、 値が張る道具なのでいきなり買うのはバカバカしいです。 そこで 「晴れた日を選ぶ」「近くの低山」「90〜120分の行程」という条件を かすことで雨具は無視しました。 でも念のため何か持っていった方が良いでしょう。 傘だと片手が使えなくなるので合羽の方が推奨ということになります。 そういうわけで、 自分の汗でびしょぬれになりますがビニールの合羽(100円のでOK)が妥当かと。 最悪、自分の汗でびしょぬれになるので、 登山口近くの銭湯にかけこめるよう事前に調べておくとよいでしょう。 そこであたたまって乾いた服に着替えます。

地図は国土地理院の地図が理想ですが、そこまでしなくてもいいでしょう。 メジャーな山ならいつでも同じような趣旨の人が一杯歩いているし、 登山口に説明図があります。 でも不安なので正確なものでなくてよいからもっているとよいでしょう。 地図サイトにも登山道が書いてあるものがあります。 登山口の説明図が市役所のホームページにあるかもしれません。 そういったものを印刷。 ただこれらのものは正確とは限らないので道順が分かる程度と思いましょう。

ルールのまとめ

S ... 最低限のものは必須(雨具、First-Aid など)。品質は悪くても良い。
L ... 重さのことは考えない
B ... バッファは見込まない
C ... できるだけ安く!
R ... 考えない。

Notes

[1]

正確には「標高差」でないといけませんが、ここでは形のいい山と仮定しています。 一次関数 y = ax のように、順調に登って、順調に降りるなら、標高 = 標高差 ですが、up down を繰り返すなら、up でかせぐ高さ分と down して損する分の高さ すべてを総計しないと大変さが評価できません。

たとえば、 200 m の山でも途中に「50 m 登って、50 m 下って、また 50 m 登る」谷があるなら 実は 300 m の山に相当すると考えないといけません。

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