本章は 「山登り/バックパッキング [1] を少数の原則から理論的に考えてみる」 という思考実験です。
なお、出てくる店や山の名前が北海道ローカルですが、適宜読み変えて下さい:)
また、最初は道具の紹介コーナーも作ろうと思っていたけど、結局、 事例の写真とか値段などを並べて奇麗な画面を作るのが大変なので、 アマゾン(amazon.co.jp)を利用した「道具の写真や値段の参考」サイト を作って、そこで紹介しています。よかったら、そちらも御参照下さい。
登山用の五大原則/ルール初版を次のように仮定します。
S. survival 生命維持 (体温、水、必須栄養素の補充) L. lighten up! 軽量化 B. buffer バッファを少し C. cheap お金をかけずに R. redundancy 冗長化構成 (redundancy or recovery)また、より上位のメタルールとして次のものを念頭におきます。
M. meta 総重量規制(base weight < 4.5kg)このメタルール M 下で、 S L B C R ルール群の適用順/最適化を考えなければなりません。
ルール S は最優先事項なのは確かですが、 S L B C R ルール群の中での量的な優先順位付けは難しいです。
S >> ( L <=> B <=> C <=> R )特に L B C R の優先順位はケースバイケースです。 また S L B C R 全ルールを考慮した上で、 メタレベルにも再びルール L と類似した総重量規制、 base weight 4.5 〜 5.0 kg があるわけです。
なお、コンピュータネットワーク版の五大原則/ルールは次の通り。
S. stability 安定性 L. less power 省電力 B. buffer バッファを少し C. cheap お金をかけずに R. redundancy 冗長化構成また、より上位のメタルールとして次のものを念頭におきます。
M. meta 総容量規制とスケーラブル 容量が 42U ラック 電力が 20A or 20Ax2 で収まるか 耐用年数4〜5年の中でスケーラブルなデザインか?
M は理想で、なかなか難しいですが、 S L B C R を考える際に裏で考えておくべきです。 しかしながら、 規模が大きな設備であればあるほど M の重みが大きくなるといえるでしょう。
[1] | 英語の backpacking は貧乏旅行のことではない。 縦走という訳語が一番近いらしいが、それも微妙に違うような気がする。 |
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