山の道具/登山道具の具体例は リンク集 からたどってみてね。
キーワード: 初心者、登山用品、安く、家にあるものを転用。
ルール
S. survival S があまり関係ないターゲットの選択が重要! L. lighten up! 無視 B. buffer 無視 C. cheap お金をかけずに、家にあるものは何でも使え。 R. redundancy 予備の乾いた服を用意。初心者が攻めるべき山の選択方法については the Section called はじめての山登り 節を参照してください。
「ユーザー数を考えれば家電製品のように安くはならない」 というのは納得できるのですが、それにしても 「山の道具は何でも高い」です。
そもそも本当に買う必要があるのか?
考えてみれば、昔の人は、ろくな道具がなくても登っていたんだし、 高い山に昔から住んでいる種族は裸足でも登れるだろう、と。
だから、そもそも本当に買う必要があるのか?と言うと、 (8000m 級みたいな、いつでもマイナスとかいう特殊な条件は別として) "熟練者なら、いくつかの道具を除けば、買う必要はない" という結論になるようです。
逆に、素人は未熟練度を金でカバーしなくてはなりません。
とはいえ、いきなりスポーツ用品店に駆け込んで 10 万円くらい使う!という のは馬鹿馬鹿しい話です。
とにもかくにも必須の道具は買うしかありません。 でも、とりあえず 雨具と靴 [1] (特に靴)だけで大丈夫です。
ハイカットと呼ばれるでかいブーツ型がお薦めですが、 形がハイカットであれば安い靴(数千円)で十分です。 蒸れますけど、安いんだから我慢:) [2] 最初は超短時間の登山しかしない(してはいけない)ので、 少しくらい蒸れるのは我慢しましょう。
必須でない道具は「計画的に少しずつ」買いあつめましょう。つまり「来年の ために季節の変わり目の特売品をあさる」といった根気の良い集め方しかあり ません。
生命線の道具には金をかけるべきですが、 それ以外の道具は創意工夫でだいぶ変わります。
でも、高いものは高い〜
原材料費を考えたら妥当な値段なのか? それともブランド名でぼったくりなのか? さっぱり分かりません。
高い理由には、素材が特殊だったり、ブランド料だったり、職人の丁寧な縫目とか、 いろいろあるんでしょうけど、だからといって、その値段が妥当かどうかは…ねぇ? ぜんぜん、わかんないよね?
なんにせよ「N倍高ければN倍性能が良い」ということは、ありません。 [3]
あとは信仰とか信念の世界です。
どんなに精密な登山計画をたてても突然の雨とかはあり得ます。 「(1) だからこそ、それに備えて最高級品で身を固めるべきだ。」 「(2) 必須なもの以外は、訓練と体力、知恵と工夫でどうとでもなる。 (そもそもどんなスポーツでも多かれ少なかれ敢えて(現代の日常生活に比べて) 危険な行為をするのは、そういうことを楽しみたいからじゃないのか?)」
さあ、あなたは、どちら派?
カタログも一杯読んだし、いろんな店も見て回りましたが、 最終的に私は モンベル [4] を基準とすることにしています。 ちなみに ZERO POINT はモンベルのバックバックのブランドです。
別に信者じゃないので、 モンベル製品で身を固めていたりはいない(というかほとんど持ってない:-)のですが、 それなりの性能と、そこそこの値段、 というバランスについて、モンベルは、かなり頑張っている方だと思っています。 そんなわけで、他のメーカーの製品およびお得さ加減の判定も モンベルの仕様と値段を判断基準にして買い物をすることが多いです。
と言っても「あくまで基準にするだけ:-)」で、買うとも限らないんですけど ね(ひどい)。というか、そもそもモンベルすら基本的に買わないっす:)。 モンベルでも高いんだもん。
でも、仕様がこれくらいなら、このくらいが業界の限界というか妥当というか、 そういうラインの目安には、なると思う。 もちろん、それより安くて、同じくらいの仕様ってのがあれば、 そっちを買うわけですよ。あったりまえ〜。
道具を2、3紹介するリンクというのを作ろうと思いましたが、 画面の作りこみとか、写真をかき集めるとかが大変;-)なので、 結局、アマゾンを利用してリストを作って見ました。
[1] | 最初のうちは 「登山口まで車で行く」 「近くの山で」 「長くても半日、たいていはもっともっと短い行動時間」 という前提で考えると、優先順位は(1)靴、(2)雨具と考えます。 この前提条件でルール S は弱められ、ルール C の予算優先案に切替。 雨具の優先順位が低いのは、 (1) 最悪 「一度濡れた服は、それ以上濡れない」(ただし乾いた着替えを持っている前提) という大技が使える。 (2) 短時間ならホームセンターとかで売っているビニール合羽でも耐えらえる (ただし乾いた着替えを持っているという前提が必要)。 ということによります。 どっちの案でも雨と自分の汗でびちゃびちゃだと思いますので、 ”濡れないようにしてもっていく乾いた着替え” (要:防水してパック詰め)が必須です。 一方、初心者にとって靴は重要です。 山歩き向け足運びのコツもつかんでいないし、 必要な筋肉も訓練されていない状態で登ると、 変なところで足首を”ぐきっ”とかしちゃいます。 それを防ぐために、くるぶしまで固定してくれるブーツ型の靴( ハイカットと呼ばれているタイプの靴)が必要です。 でも短時間の行動なら、2万〜4万するような本格的な登山靴は不要です。 最初は、よくても数千円のハイカットな靴で十分っす。 高い靴と安い靴の違いは蒸れ方です。 安い靴だと蒸れますけが、短時間の行動ですし、それくらいは我慢でしょう。 でも、山登りに慣れてくると、つまり体が出来てくると、 昔はハイカットでないと恐かった場所も安靴で余裕になってきます。 そんなもんです。 |
[2] | 蒸れないようにゴアテックスを使ったハイカットの登山靴は2〜6万(真中辺の 4 万くらいが標準)くらいするので、「一度しか使わないかもしれない靴」に4 万も出すのは馬鹿馬鹿しい。 ゴアテックスの靴なんて、 登山が楽しいと思えるようになってから買えば十分です。 |
[3] | この一番良い例がゴアテックス。 あきらかに値段に信仰が入りまくりです。 |
[4] | 日本のアウトドアメーカー。 1975 年創業。 |
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