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反論(1): 反 Ultralight Backpacking 総論

とりあえず、前節では Ultralight Backpacking の理論を書き連ねました。

しかしながら、それですべてが万万歳と言うものではありません。

総論をいえば、(1)基礎理論は正しいが、(2)熟練者以外には危険過ぎ、でしょう。 難しく言わなければ(1)は「すべてを背負わなければいけないのだから、必要 なものだけ持ってこい」であって、そんなの当たり前なこと。

頑張れば、大昔から Ultralight Backpacking は出来たとはいえ、 この理論(特に Ray Jardine の本以降)の流行と技術の発展のおかげで、 「お金をかければ素人でも最初からかなりの軽量化が出来る」 ようになりました。

何らかの体の故障等で一度は辞めてしまった熟練者が、軽量化された道具をつ かって、再びバックパッキングできるようになったことは喜ぶべきところでしょ う。ただ、この話のポイントは「辞めてしまった熟練者」であって、最初から 体力のない人間や病み上がりの人間でもOKとは言っていないところですね。

さらにすすめて、極論すれば「金をかければ素人でも最初から高い山を目指せ る」と錯覚出来るようになったわけです。ん〜資本主義陣営の人は大喜び? 最近、遭難者がやたら多いのもこれが遠因?

金をかければ趣味が面白くなるというものでもないわけで、そのあたり、資本 主義の煽りを無視しつつ、そこそこの値段でありがたく軽量化の成果を受けと る、ことこそが大事なところでしょう。

基本はどこまでいっても訓練、訓練、訓練。 少しずつ少しずつ、慣らしながら、長時間、高高度へ。 今も昔も一緒。

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