手順のまとめ 1. Debian をインストール 2. NetBSD をインストールしながら MBR の設定 3. Grub2 でマルチブート化(逆順(Debianが先)でも大丈夫です)。
8GB の USBメモリに Debian と NetBSD をいれた記録です。 (持ち歩くものなので /home にデータは置かないという想定がありますが) NetBSD は 1GB あれば本体全部(X11こみ)と最低限のパッケージが収まります。 Debian (LXDE) は 4GB くらい必要です。
使うディスクの設定で Edit the mbr Partition table を選び MBR の設定(MS-DOS の partition 設定)へすすんでください。 4つの領域を、次のように設定することにしましょう。
1 FAT32 大きさは 0.1MB 2 NetBSD 大きさは 1.0GB 3 Linux ext4 大きさは 6.5GB 4 Linux swap 大きさは残り(300MBくらい?)先頭の FAT32 は OS 間でデータを受け渡す領域として利用します。 [1]
なお grub2 の用語で書くと次のようになりますね。
msdos1 FAT32 msdos2 NetBSD msdos3 Linux ext4 msdos4 Linux swap
あとは NetBSD 用エリアへ、いつもどおりにインストールしてください。
ここで、いったん、おわりです。
細かい設定は、マルチブート化がうまくいってからにします (失敗して、また入れ直しの可能性があるからね〜)。
インストーラでは「自分でディスクの使い方を選ぶ」として、 ハードディスクの設定を自分でしてください。
msdos1 FAT32 msdos2 NetBSD msdos3 Linux ext4 msdos4 Linux swapとしてあるので、 (1) /dev/sda3 を「ext4」で / にマウント、 (2) /dev/sda4 を「Linux スワップ」 と設定します。
あとは、普通にインストールを進めます。
/boot/grub/custom.cfg [2] を作成すれば、マルチブート化の完成です。
今回は次のように入れました。
msdos1 FAT32 msdos2 NetBSD msdos3 Linux ext4 msdos4 Linux swapMBR の2つめにいれたので root が hd0,msdos2 になることに注意してください (一つめなら hd0,msdos1 のようになります)。
chainloader を使えば、NetBSD /boog.cfg のメニューも出てくるので、 chainloader 案がおすすめです。 一応まんがいちにそなえて、knetbsd 方式も書いておいています。
[/boot/grub/custom.cfg] menuentry "NetBSD (chainloader)" { insmod ufs2 set root=(hd0,msdos2) chainloader +1 boot } menuentry "NetBSD (knetbsd)" { insmod ufs2 set root=(hd0,msdos2) knetbsd /netbsd --root=sd0a } menuentry "NetBSD (knetbsd, single)" { insmod ufs2 set root=(hd0,msdos2) knetbsd /netbsd --root=sd0a -s }
普通の SATA ディスクの場合は、sd0 が wd0 になります。
[/boot/grub/custom.cfg] ... 省略 ... menuentry "NetBSD" { insmod ufs2 set root=(hd0,msdos2) knetbsd /netbsd --root=wd0a } ... 省略 ...
注意: なおUSBメモリは sd になります。
wd ATA,SATA sd SCSI sd USBメモリ
[1] | 汎用性を考えると次の順がいいと思います。 1 FAT32 2 NetBSD 3 Linux ext4 4 Linux swap(1) USB を Windows とのファイル交換に使うためには、 先頭を FAT32 にしておく必要があります。 これが先頭にないと認識してくれない OS (Windows7とか)があるので、 FAT32 は先頭がおすすめです。 (2) このメディア全体のバックアップや別の USB メモリへのコピーを考えると、 swap は最後の部分にしておくほうがいいでしょう。 USB は同じ 8GB でも、メーカーごとにサイズは微妙に違うことが普通です。 中身はどうでもいい swap を最後にしておけばコピーしても大丈夫というわけです。 |
[2] | あらかじめ /etc/grub.d/41_custom で、 このファイル /boot/grub/custom.cfg を読むことが設定されているので、 grub2 の設定変更は不要です。 |
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