fml8 の設定に関しては、 これら(最少で2つ)のディレクトリ以下をバックアップすれば十分です。
/usr/local/etc/fml/ $ml_home_prefix (たとえば /var/spool/ml/、ドメインごとに異なります)ただし、 これら全てをバックアップすると、 記事やログファイルなどあらゆるものが含まれます。 そこそこ大きくなるので注意して下さい。
また、MTA の設定もバックアップしておくとよいでしょう。 Postfixなら /etc/postfix です。
まとめると、 その3つ(正確には2+ fml8 が管轄しているドメインの数) のディレクトリがバックアップ対象ということになります。
/etc/postfix/ /usr/local/etc/fml/ $ml_home_prefix (たとえば /var/spool/ml/、ドメインごとに異なります)
以下、もう少し詳しく説明します。
fml8 の設定に関しては、 この2つのディレクトリ以下のファイルをバックアップしておけば良いのですが、 この方法だと記事やログファイルなどあらゆるものが含まれているので、 サイズが大きくなります。
/usr/local/etc/fml/ $ml_home_prefix (たとえば /var/spool/ml/、ドメインごとに異なる点に注意)
ディスクの安い昨今では、 何も気にせず、 この階層を全部バックアップしておけばよいと思います。 面倒ならファイルシステム全体を常時バックアップしておくのが良いと思います。
しかしながら、 できるだけ設定だけを残したいという場合には、 特定のディレクトリを無視してバックアップするか、 以下の各ファイルを個別にバックアップしていくようにします。
個別にバックアップしようとすると結構めんどうですが、 ファイル名の命名ルールを頼りに対象を絞り込むと少しは楽になります。
まず、fml8 では、 ファイル名に .cf がついているファイルが設定を書くファイルです。 正確には
key = value形式の設定ファイルです。 この形式のファイルには
/usr/local/etc/fml/main.cf /usr/local/etc/fml/site_default_config.cf /MLのホームディレクトリ/config.cfなどがあります。
また、これら以外にも、シンタックスの異なる
/usr/local/etc/fml/mime_component_filter /usr/local/etc/fml/ml_home_prefixなどのファイルがあります。このファイルの形式は空白区切りです。
ただ、 /usr/local/etc/fml/ 以下に、 ログファイルなどはありませんので、 /usr/local/etc/fml/ は、 何も考えずに全部バックアップしておいて良いと思います。
配送先などのメールアドレスのリストは
/MLのホームディレクトリ/members* /MLのホームディレクトリ/recipients*です。 通常の記事配送は recipients と members ファイルが奸計しています。 その他の用途では 「members-用途」 のように拡張子がついています。 そのため、members* recipients* をバックアップの対象にしてください。
なお、リモート管理で使うパスワードファイルは
/MLのホームディレクトリ/etc/passwd-用途です。etc/ 以下もバックアップしましょう。
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