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インストール作業の概略

Important: インスール方法は GNU autoconf を使うデファクトスタンダード(configure そして make) なものとなっています。 fml4 にあまり似ていません。 ですが、OS 附属のパッケージシステムとの親和性は高くなりました。

fml8 のインストールにおける主な注意点(fml4との相違点)は、 「root での作業」、 「configure の使用」、 「/usr/local/etc/fml/ 以下にあるファイルの編集」 です。 [1]

さて、いつものように Unix 上で elena ML(elena@fml.org)を作成するケースを例にとりましょう。 インストールのおおまかな流れは次のようになります。

  1. ソースをダウンロードして、展開して下さい。

  2. ユーザ root でインストールをします。 ユーザ root になったら、 まずはユーザ fml とグループ fml を作成します。 その後、 configure その後 make install を実行して下さい。

    % su root
    # groupadd fml
    # useradd -m -g fml fml
    # ./configure
    # make install

    デフォルトでは /usr/local ディレクトリ以下に 4.4 BSD 風のサブディレクトリが作られます。 ディレクトリパスは configure のオプション で変更可能です。

    デフォルトでは、 メインの MTA から呼ばれるプログラムを /usr/local/libexec/fml/ 以下へ、 makefml や fmldoc など fml で始まるユーティリティプログラムを /usr/local/bin 以下に、 インストールします。 実のところ、 これらは /usr/local/libexec/fml の下の実体を呼び出す単なる wrapper です。

  3. ユーザ fml で elena MLを作る。

    % su fml
    % makefml newml elena
    もしくは fml コマンド(後述)を使って
    % su fml
    % fml elena newml
    でも同じ意味です(注意: fml コマンドは fml8 にしかありません)。

  4. MTA から fml8 の配送プログラムなどを起動するために、 MTA の設定をしてください。

  5. ML の動作テストをしてください。

  6. ML のカスタマイズをしてください。

Warning

fml4 と異なり、 ユーザ root でインストール作業をすることに注意して下さい。

Notes

[1]

fml8 の /usr/local/etc/fml/ 以下のファイル群は fml4 の /usr/local/fml/.fml 以下のファイル群 および /usr/local/etc/fml/site_default_config.ph などに相当していますが、必ずしも一対一対応しているわけではありません。

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