Caution |
本章でいうフィルタとは、 特にこだわらない限り「投稿された記事に対するフィルタ」を指しています。 この「記事に対するフィルタ」システムは FML::Filter クラスに実装されています。 もちろん 「記事」 ではなく 「コマンドメール」 を対象としたフィルタシステムなども考えられます。 この場合、その特殊なフィルタシステムが FML::Filter のサブクラスにあるとは限りませんので注意して下さい。 現在、 コマンドメールを対象としたフィルタは、 コマンド処理のクラス中に実装されたフィルタシステムを呼び出しています。 たとえばコマンドメールのコマンドの長さを制限する機能(フィルタ)は FML::Command::Filter クラスが担当しています。 |
コンテンツを検査するフィルタには大きく分けて三種類あります。 それは、 「ヘッダに対するフィルタ」 「メール本文に対するフィルタ」 「MIME 構造を元にしたフィルタ(mime component filter)」の3つです。
もっとも 「メール本文に対するフィルタ」 にも、 「 MIME でないメールに対するフィルタ」 と 「text/plain に対するフィルタ」 の二種類があるので、 大きく分けると四種類が正しい説明かもしれません。
大まかな区分け header body non-mime permit / reject (fml 4.0 の content filter の !MIME) mime component filter (fml 4.0 の content filter 相当) text/plain filter ja, en, ... (言語依存フィルタ) 非言語依存パート (M$ GUID scanner のたぐい) 先頭部分の text/plain パートに対するシンタックスチェック 外部フィルタ (ウィルス/SPAM チェッカを呼び出す) clamav spamassassin bogofilter本当は、 これ以外に、SMTP もしくは LMTP を使い、 外部の virus scanner なりを呼び出す迂回路 (postfix の content_filter 相当)が必要だと思うのですが、 (それは Postfix でやればいいとおもいますので)実装していません。
また、 これら以外にトラフィックベースのフィルタがあります (ほとんど未実装なので解説は省略 _o_)。
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