本章では NetBSD の ソースから配布セット(インストールセット)一式を作る 方法について述べます。
OS インストール方法および様々なソフトウエアのインストール方法は NetBSD サーバの構築 と クライアントの構築 を参照して下さい。
でも、まずは「NetBSD バージョンの読み方」の説明からはじめますね。
Caution |
正式リリース版(5.0 5.0.1 5.1 など)以外に、 current (開発版、動作無保証、バージョン名 5.99.xx)があります。 それ以外に、いわゆる stable に相当するもの、 daily (テストのため current や stable を常に作り続けている) があります。 NetBSD NetBSD-current NetBSD daily (俗称?) NetBSD stable (俗称) なお、「特定の何か!」に意味があり、 それをどうしても手に入れたいという場合は CVS から取り出すことになります。 いずれにせよ、正式リリース以外のものは、 「CVS のブランチ名称」と「日付」で区別することになります。 |
正式リリース版とは、 NetBSD 5.1 など「リリースしました」とアナウンスの出る版のことです。 「NetBSD 数字.数字」 ないしは 「NetBSD 数字.数字.数字」 という名称がつけられます。
3.0 〜 5.1 の事例は次のようになります。
NetBSD 3.0 NetBSD 3.0.1 NetBSD 3.0.2 NetBSD 3.0.3 NetBSD 3.1 NetBSD 3.1.1 NetBSD 4.0 NetBSD 4.0.1 NetBSD 5.0 NetBSD 5.0.1 NetBSD 5.0.2 NetBSD 5.1
X.Y.Z の X がメジャーバージョン、Y がマイナーバージョンです。 Z は、さらに細かい単位で、 X.Y への最低限の修正を加えた (セキュリティパッチなどをあてた)版を区別するためのものです。
●大まかな区別● X メジャー バージョンアップ X.Y X の マイナーバージョン Y 機能追加あり X.Y.Z X.Y への修正 X.Y に対する修正のみ、機能追加なし
よって 3.0 → 4.0 → 5.0 となるのが原則です。 が、そんな速度で開発してないので、区切りのいいところで、 アップデートがかかります。 たとえば 3.0 → 3.1 → 3.2 → 4.0 → 5.0 → 5.1 のようにです。 X.Y をリリースするかは「区切りのよさ」らしいので、 原則通り 4.0 の次が(4.1 が飛んで) 5.0 になることもあります。
通常 X.Y は feature update があります。 たとえば 5.0 から 5.1 の場合、多くのバグ修正に加え、 新たに付け加わったデバイスや機能があります。
一方、どんなに気をつけていても、セキュリティホールはあるものです。 セキュリティアップデートは避けて通れません。 こういったバグ修正のみを反映させた「安定版のなかの安定版」が X.Y.Z たとえば 4.0.1 といったバージョンです。 これは 4.0 へのバグ修正版という意味になります。 機能追加等はありません。
一桁ずれます。 1.X の Xがメジャーバージョンです。
1.0 1.1 1.2 1.3 ...が 2.0 以降の
0.0 1.0 2.0 3.0 ...という意味合いになります。
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